子どもに頼むお手伝いを完全にお仕事として任せてみました。子どもの驚きの変化そして効果についてレポートします。
何を手伝ってもらうのか?
意外と悩んでしまうのが、一体何を手伝ってもらうのか?ということです。
親がやった方が早いし、あれこれ口出ししたくなってしまうし、それなら自分がやった方が早いと思ってしまうことも多いと思います。
我が家でのお手伝い係任命のきっかけは飼い犬でした。犬が子どもの食べこぼしを舐めてお腹を壊してしまうことが多かったのです。子どもに何度注意しても食卓の下は食べ物が落ちています。そこで毎晩夕食の後に、食卓の下を雑巾がけすることを子どもにお願いしました。完全にお仕事として○○係をお願いするというのは、これが初めてです。

同じように定期的に○○係として子どもにお任せできる、代表的なお手伝い例も紹介しておきます。
- ポストに新聞を取りにいく
- ゴミを捨てる
- 風呂掃除
- 洗濯ものをたたむ
- 食器の上げ下げをする
始めるタイミング
小さい頃から自然にお手伝いをする習慣をつけるのが一番良いとは思います。しかし我が子は、ある程度の年齢になるまでお手伝いを任せられる状況ではありませんでした。お子様の成長の様子をよく見て考えるとよいと思います。
我が子の場合には少し自分に自信がつき、「褒められてうれしい」「もっと褒めてもらいたい」と思えるようになった小学校入学後から始めました。
実際のお手伝いの様子
実際にお手伝いをしてもらった時の、子どもの様子をレポートします。
継続させる工夫

最初から喜んでお手伝い係を引き受けてくれる子ばかりではありませんよね。我が家でも初めは「え、何でやるの?やだなあ」と言いましたし、雑巾がけをしたことが殆ど無かったので、お尻を床につけずに掃除すると態勢が辛いと言い出しました。そのため、雑巾がけのやり方から教える必要がありました。
それでも、範囲を限定してゆっくりでいいから丁寧に拭くことを指導しながら、きれいに拭いたら飼っている犬も喜ぶし、お母さんも助かるなと励まし続けました。そして簡単で無理のない仕事内容になるよう注意しました。
そして終わったら、例え完璧ではなくても心からありがとうと感謝の気持ちを伝えました。
簡単で且つ褒められるので、そのうち子どもも嫌がらなくなりました。
子どもが楽しくなるよう親が工夫してあげると、お手伝いの継続につながると思います。
子どもの驚きの変化

母親にも父親にも、「床がきれいで本当に気持ちいいよ」「犬も喜んでいるよ」「家事が減ってお母さんは助かるな」と褒められ続けた結果、子どもに驚きの変化がありました。
嫌々はじめた仕事であったにも関わらず、次第に自分から雑巾がけをする場所を増やしていったのです。
そして褒められたことがとても嬉しかったようで、「どう?きれいでしょ?」「頼まれてないけど、こっちも拭いたよ」とイキイキとした笑顔でやる気満々に言うようになりました。これには親の私も大変驚きました。
また、飼い犬がいつも寝転ぶ場所は念入に拭くなど、自ら考えて仕事を工夫するようにもなりました。
親が考えているよりも、実は子どもには色々な力が備わっているようです。親の方が子どもを値踏みしていたのかもしれないと、反省させられる出来事でした。
お手伝い任命の効果

お手伝いを仕事として子どもにお任せした結果、想像以上の効果がありました。
まず第一に心の変化です。
- 自信がついた
- 褒められてとても喜んだ
- やる気がUPした
そして第二に行動の変化です。
- 当たり前の仕事として継続する
- 自主的に仕事の範囲を増やす
- 自ら仕事を工夫する
そして第三に周囲への影響です。
- 家事を分担してもらい親も楽になる
- 褒めることで親子のコミュニケーションが増える
- 子どもの頑張りを家族に話すことで家族のコミュニケーションも増える
褒められて嬉しい気持ちや、認められて嬉しい気持ちが、子どもの自己肯定感を高めた結果だと思います。皆さんも是非取り組んでみてください。
自己肯定感についての記事も書いています。下記リンクよりどうぞ。
自己肯定感を育てる