NHKのスイッチインタビュー達人達という番組の対談で、現役の看護師であり僧侶でもある「玉置妙憂さん」が語っていた言葉が、ストンと腑に落ちました。
ママ友、ご近所付き合い、子どもの素行問題、子育てをしていると何かと他人の目が気になることが増える気がします。そんな時、玉置さんの言葉が人間関係に対する考え方を変えてくれるかもしれないと思いました。
ストレスの原因と対処法
それは、ずばり
周囲の人を3つの箱に仕分ける。
というものです。一体どういうことなのか、ご紹介していきます。
玉置さんは、お子さんが重度のアレルギーだったことをきっかけに、体のことをもっと詳しく知ろうと33歳で看護師になりました。その後、癌を患ったご主人の自宅での看取も経験されました。それらの経験から仏道に興味を持ち、厳しい修行を経て49歳で出家。今は看護師兼僧侶として緩和ケア病棟で終末期の患者さんの声に日々耳を傾けている異色の経歴の持ち主です。
緩和ケア病棟での勤務の傍ら、執筆活動やラジオ出演などで、多くの方々の悩みに答えている方でもあります。
その玉置さんが、人間関係に悩む方々にかけている言葉がこちらです。
周囲の人を、
①大事な人、
②どうでもいい人、
③嫌な人 という3つの箱に分ける。
①は、家族や親友など相互に影響し合いたい人たち。
②は、影響を受けても受けなくてもどちらでも構わない人たち。
③は、決して関わりたくない人たち。

心の中でこっそりと仕分け・・・。
自分が落ち込んだり胸を痛めるべきは、①の箱に入った人だけでいいというのです。そして②③の人たちは、特に気にしないでよいと割り切ってしまう対処法なのです。
他人の目を気にしがちで無駄に落ち込むことの多い私も、試しに仕分けをしてみました。すると、殆ど②の箱に入ってしまうんですよね。
①の箱はそーっと、②の箱は遠慮がちにポイ、③の箱は思い切りポイ!でスッキリした私です。
意外と①の大事な人に分類される人は少ないのかもしれません。
そして重要なことが、もう1点。
相手も同じように、こちらのことを心の中で仕分けている。
ということです。自分も仕分けているのだから、相手が仕分けていることに対して恨みっこなしという考え方です。
人間関係がこじれる原因の多くは、こちらが大事(①の箱)だと思っているのに、相手はどうでもいい(②や③の箱)と思っている、ズレから起こるといいます。
私はプラス思考すぎる夫に、「例えば相手がひそひそ話をしていたら、こちらの悪口を言っているような気がしてこない?」と尋ねたことがあります。その時に夫が放った言葉は、「かっこいいと噂しているだけかもしれないよ。」というものでした。
あまりにも考え方が違いすぎて笑うしかなかったのですが、もしかしたら他人のことは基本的に理解できないものなのかもしれません。それが夫婦であれ、親子であれ。
まとめ
強いストレスの中にいるとき、突然3つの箱に・・・と言われても難しいと思います。少し落ち着いて状況を見ることができるようになったら、そういえば3つの箱に仕分けるという対処法もあったようなと思い出してみると、新たな発見があるかもしれません。
私は、何だかこの考え方が妙に腑に落ちて、少しだけストレスを解消できたように感じています。
玉置妙憂さんが現在パーソナリティーを務めるラジオ番組は、ニッポン放送「人生相談」月~金11:00~11:20。気になる方は聴いてみてくださいね。