富士五湖の一つ山中湖の玄関口(山中湖IC)からおよそ3km(約5分)の場所に、富士の湧水を使った淡水魚専門の水族館があります。河口湖ICからだと約20分の距離です。
そこは、水と森のテーマパークさかな公園内にある『森の中の水族館』(山梨県立富士湧水の里水族館)と言います。
透明度の高い水と、水槽の内外両側から見られる二重回遊水槽が特徴です!
私は、まるで湧き水の中を泳いでいるような気持ちになりました。見上げる角度によっては魚が空を飛んでいるように感じるかもしれません。自然に囲まれた立地の良さもあり、とにかく癒されます。
富士有数の観光地、山中湖と河口湖の中間に位置しているので、他の観光スポットとセットにして遊ぶことも可能です。
そんな『森の中の水族館』について、周辺のおすすめ観光スポット情報なども併せてお伝えしていきます。
基本情報
山梨県の忍野村にある「さかな公園」は、上からみると少し魚の形にも見えてくる「水と森のテーマパーク」です。
いずれ神奈川県の相模湾に流れてつく相模川の源流「桂川」から公園内に水が引かれています。そして森の学習館の目の前には湧水が出る泉もあります。
さかな公園は、屋外で水と森の自然を満喫しながら、屋内では森の中の水族館(富士湧水の里水族館)と森の学習館という二つの施設を楽しめる心和む癒しのスポットなのです。
天然記念物であり、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定された「忍野八海」という湧水池も近くにあります!
忍野村の自然を満喫しに来るもよし、淡水魚の水族館を目当てに来るもよし。色々な楽しみ方ができます。森の中の水族館だけをサッと見るのであれば、1時間以内で済ませることもできると思います。
私は淡水魚を楽しみに来ているので、じっくりと水族館を楽しみました。
【アクセス】
◆車でお越しの方
- 東富士五湖道路山中湖ICから5分
- 中央高速河口湖ICから20分
- 国道138号線忍野入口信号または自衛隊入口信号から3分
◆公共交通機関でお越しの方
- 富士急山梨バス(路線バス)「さかな公園」から徒歩3分
※時刻の確認は富士急山梨バス公式サイトにてご確認ください。 - 名古屋・東京・新宿からは高速バスでも、富士五湖周辺まで来ることができます。利用希望の方は調べてみてください。
【駐車場】
森の中の水族館前の道路を挟んだ反対側に、普通車100台収容の無料駐車場があります。
◆混雑状況(6月の日曜訪問時)
6月の日曜日、開館時間数分前に着いた時は、まだ2、3台しかとまっていませんでした。昼頃はほぼ満車でしたが、出入りがあり車が回転していましたので、2台程待っていた車も少し待てば入れる状態でした。
【営業時間・料金・割引】
定休日:火曜日(祝日の場合はその翌日)
※夏期休暇期間は無休
※年末年始は要確認
◆森の中の水族館
7月~9月:9:00~18:00
10月~6月:9:00~17:00
一般料金:大人420円、小中学生200円(小中学生は毎週土曜日無料)、幼児無料
※団体割引、年間割引あり。
※JAF会員証提示で大人90円割引、小中学生30円割引。
※障害者手帳提示で、本人と提示者1名様につき介護者1名様まで無料。
◆森の学習館・屋外公園内
9:00~17:00
入場無料
森の中の水族館(富士湧水の里水族館)
さかな公園に行ったら、是非『森の中の水族館』(富士湧水の里水族館)に入ってみてください。中規模の水族館ですが、淡水魚専門の水族館ということもあり、ここでしか味わえない魅力がたくさんあります。
湧水を使っているので水の透明度がとても高いのも魅力!
水の生き物が大好きな息子と体験した、この水族館の魅力を詳しくお伝えしていきます。
二重回遊水槽
まずシンボルとなっている大水槽が、「二重回遊水槽」。
主にマス類が泳いでいますが、何がすごいかというと、
その1:あらゆる方向から観察できる!
その2:魚をすぐ目の前で見ることができる!
外側から見るとこんな感じです。
水はとても高い透明度です。
緩いスロープを上っていくと、魚を目線の高さで見ることができます!魚と目が合いそうなほど近いです!50cm超えのものもいますし、時には1m近いチョウザメも通りますよ。
そして、内側の階段も魅力的!
まさに川の中を歩いている感じです。
階段を下ると、地下から水槽を見上げることもできますし、上れば2階から見下ろすことも!
魚の観察をすると楽しいです!
流れに沿って泳ぐ集団、流れに逆らって泳ぐ小集団、流れがあるのに静止しているように見える集団。
観察すればするほど、自分が川の中の生物になったような錯覚に陥りました。きっと魚たちはこんな風に川の中で過ごしているのかな?と想像が膨らみ、この水槽だけでも一見の価値があるなと思いました。
淡水魚だからなのか、水がきれいだからなのか、水族館の構造なのか?
理由はわかりませんが、物凄く癒されました。
目を凝らすと発見がいっぱい
◆好きな生き物を探す!
生き物好きの息子は、自分のカメラでいつの間にかお気に入りの生物を撮影していました!お目当ての生物がいると子どもも喜びます!ここには掲載しませんが、魚だけではなく他にもレアな爬虫類や両生類がいました!
・猛毒のヤドクガエル
・水生昆虫の王者タガメ(ピンぼけ)
・オニテナガエビ
息子は、「手、ながっ!」「カラフルできれい!!」と感動していました。(私もくぎ付けに。)
帰宅後調べたら、山梨県の水産業をテーマにした「おいしい水族館」という展示でした。山梨県内で養殖も始まっている淡水性のエビです。
中には、企画展で期間限定の生物も!
どの水族館にも新展示や企画展示のタイミングがあると思いますので、興味のある方は調べてから行くと、楽しみが増えると思います。
淡水魚について学ぶ
2Fには、魚について学習できる場所がたくさんあります!
◆シアターホール
100席ほどのホールで、15分のシアターを自由に見ることができます。私が訪れた時は「山梨県にすむ魚たち」と「アユの冒険」の二種類が上映されていました。
30分おきにどちらかが上映されていましたので、興味のある方は是非みてくださいね。私は両方みました!
◆マイクロアクアリウムコーナー
目を凝らさないと見えないほど小さくてかわいいマミズクラゲです。なんと淡水性のクラゲなんですよ!他にもミジンコなどの小さな生物を顕微鏡で覗くことができます。
◆ブラウジングコーナー
パソコンを使って、魚の学習やお絵描きができます。
◆書籍コーナー
魚に関する書籍も充実しています。(持ち出しはできません。)
◆飼育員への質問用紙
用紙に質問を書いて回収Boxに入れておくと、後日飼育員が回答してくれ、回答内容が一定期間掲示されるそうです。
体験イベント・工作など
◆各種工作
その時々で、いろいろな体験教室を実施しています。旅の思い出に!
◆日曜日イベント
- ガル・ルファふれあい体験
ガル・ルファはドクターフィッシュとも呼ばれる小さな魚で、ドイツなどでは皮膚治療にも使われています。何だかかわいいんですよ。
- 貝がら工作体験
- エサやり体験
通常は、11:00からと14:00からの2回、定員各20名で実施されています。(無料です。)
ただし今は変則的なようで、私が訪れた時は人数を減らし先着10名で11:00から行っていました。体験したい方は、なるべく早めにチケット受付で申し出てくださいね。
番外編
館内で飲食はできませんが、2Fにはアイスやソフトクリームなどの販売がありました。デッキなど屋外で食べましょう!
お土産もありますよ!
森の学習館
忍野村立の地元の自然を紹介する施設です。
木の実や植物、昆虫標本、野生動物の標本の他、自然材料で作った工作などの展示もあり、とても癒される素敵な場所です。
私のおすすめは、富士山の火山活動についての展示です!
書籍も子供が読める絵本から揃っているので、富士山麓の自然について幅広く学ぶことができると思います。ゆったりした時間が流れている場所です。
さかな公園内(屋外)
屋外に散策路や芝生広場や池などがあり、自然を満喫することができます。
遊具や、
水遊びができる場所もあります。
周辺の観光地情報
さかな公園に食事処はありませんが、近隣には蕎麦屋などが点在します。山中湖方面に行けば、山梨名物ほうとうも食べられますし、反対に河口湖方面に行けば吉田うどんのお店もあります。
私は、富士吉田道の駅でお昼ご飯(おにぎりとパン)と吉田うどんを買って帰りました。手早く昼食を済ませたい方は道の駅がおすすめです。
手作りのおにぎりやパンの他、お土産などが売られています。また、農産物直売所には地元野菜がたくさん売られていました。
隣の軽食コーナーで吉田のうどんなどを食べることもできます。
【おすすめの周辺の観光地】
◆忍野八海
天然記念物であり、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定された美しい湧水池です。
◆山中湖花の都公園
季節の花々を楽しめる、「水」と「花」のテーマパークです。
◆山中湖水陸両用バスKABA
富士山と山中湖を存分に楽しめます。子どもも喜びそうですよね。
◆忍野しのびの里
忍者ショー、からくり屋敷、手裏剣道場などが楽しめる忍者村。衣装に着替えたら忍者気分が上がりそうですよね!
そのほか、日本庭園や足湯、食事処まである大人から子どもまで楽しめるスポットです。
まとめ
いろんな楽しみ方ができるのが、観光地にある強みだと思います。
私の思う『森の中の水族館』(山梨県立富士湧水の里水族館)とは、こんなところでした。
- 富士の自然の豊かさ、この土地ならではの恵みについて学習ができる。
- 夏は避暑地で気持ちが良い。
- 水と森という富士の自然の中で癒される。
- 周辺の観光地にも足をのばして、富士観光を楽しめる。
機会があれば、是非富士周辺に足を運んでみてください。