ペットボトルキャップを溶かして作る、とってもエコでカラフルなリサイクル工作をご紹介します!
ペットボトルキャップは、主にPP(ポリプロピレン)というプラスチックでできています。融解温度はそれ程高くないので、今回はホットプレートで溶かして成形する方法をお伝えしていきます。
注意点や失敗例など、作り方もできるだけ詳しく掲載しましたので、参考になさってください。
もし海がそばにあれば、海岸などでペットボトルキャップのゴミを拾って工作してみると、更にエコなリサイクル工作になると思います。色やデザインを考えながらオリジナルの作品を作ってみてください。
材料・準備するもの&下準備
【材料&準備するもの】
- ペットボトルキャップ
- ニッパー
- ラジオペンチ
- ホットプレート
※プライパンで直火にかけると温度調整が難しいので、ホットプレートがお薦め - クッキングシート
- 割りばし
【下準備】
まず工作の下準備として、ペットボトルキャップを細かくします。
①
ニッパーを使い、ペットボトルキャップの側面に1cm程度の間隔で切れ込みを入れる。
②、③
ラジオペンチで切り込みを入れた側面をつまみ、外側に開いていく。
④
開いた側面をニッパーで切り落とす。
この時、破片が周囲に飛びやすいので、ほんの少しだけ切らずに残しておいて、最後は手やペンチで引きちぎるとよい。
ペットボトルキャップの内側にも内キャップがある場合には、取り外した方が溶けやすいです。
ただし、このタイプのペットボトルキャップは円形部分のプラスチックが薄いので、溶けた際に穴になりやすいです。細かい破片を円形部分に補充しておきましょう。
キャップの内側にある円形の突起は、切り落とせば加熱した際に早く溶けます。
※切り落とさなくても作ることはできます。
切り落とした場合には、細かく切って材料として使うこともできますよ!
作るものによってペットボトルキャップをどのくらい細かくするのか後から考えていきますので、下準備としてはここまでです。
簡単な作り方~ペットボトルキャップのリサイクル工作!
【基本の作り方】
下準備しておいたペットボトルキャップの破片を、必要に応じて細かく切ります。
クッキングシートの上に、好きな形になるように破片を並べてみましょう。
※難しい場合は、円形のキャップの上に破片を乗せてみることから始めると簡単です。
だいたいの配置が決まったら、ホットプレートの上に乗せて設定温度を160℃に設定してください。
溶けてくると、透明になって少し縮んできます。足りない部分には割りばしなどを使って破片を追加しておきましょう。
冷めてからクッキングシートをはがしましょう。
完成品はこちら!
(上:表面、下:加熱面)
100均で購入したボールチェーンを付けてキーホルダーにしてみました。
アレンジ工作例
この章では、小物入れとワイヤーでつくる飾りの2種類のアレンジ工作例をご紹介します。
その1:小物入れ
【追加で準備するもの】
- 牛乳パック
- 軍手
【作り方】
クッキングシートの上にペットボトルキャップを円盤状に切り取ったものを4個×4個合計16個並べて、すき間や円盤上にも細かく切った破片を並べます。
その後、基本の作り方と同様の手順で加熱しましょう。
ペットボトルキャップが溶け始めると、少し縮んですき間が目立ってきます。気になるすき間には、割りばしなどを使って、破片を追加しておきます。
完全に解けてすき間もなくなってきたら、上からもう1枚クッキングシートを乗せて、牛乳パックで押しつけながら平らにならします。押しているうちにすき間も更に埋まります。
割りばしなどでクッキングシートごとひっくり返して、両面加熱しましょう。
加熱が終わったら軍手をはめて、クッキングシートごとホットプレートから取り出し、下図のように牛乳パックの底に押し当てて、熱いうちに小物入れの形を作りましょう。
冷めてから、クッキングシートをはがしましょう。
完成品はこちらです!
表面
裏面はこんな感じです。
鍵を入れたり
ちょっとした文房具入れやコースターにもなります!
結構強度もあって、しっかりした小物入れになりました。
その2:ワイヤーで作る飾り(クジラ)
【追加で準備するもの】
- アルミワイヤー
※今回は、100均ダイソーの太さ1.0mmアルミ自在ワイヤーを使用。 - 牛乳パック
【作り方】
アルミワイヤーでクジラの形を作って枠にします。
直径1mmのアルミワイヤーでは、少し細すぎたので、下図のように2本のワイヤーをらせん状に巻き付けて太くしました。
このらせん状にしたアルミワイヤーを30cm程度の長さで切り、クジラの形を作っていきます。あとは、基本の作り方と同様にして、枠の中にペットボトルキャップの破片を入れて加熱しましょう。
すき間ができてきたら、割りばしなどでペットボトルキャップの破片を追加してください。
完全に解けて、すき間が埋まっていたら、もう1枚クッキングシートをかぶせて、牛乳パックで平らになるように押し付けます。
加熱面を変える時は、割りばしなどを使ってクッキングシートごと裏返しましょう。
冷めたら、クッキングシートをはがして、はみだした部分はカットしておきましょう。
完成品はこちらです!
裏面は、
釣り糸を付けて、ハンギング飾りにしてみました!
失敗例&注意点
ペットボトルキャップのリサイクル工作をしてみて、気が付いた注意点をまとめておきますので、参考になさってください。
◆注意点1
【クッキングシートや設定温度について】
クッキングシートは焦げすぎるとはがれなくなります。
クッキングシートが焦げてきたら、早めに温度を下げたり保温にしたりしながら温度調節を行いましょう。
ペットボトルキャップの素材となるPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)の融解温度は以下のサイトを参考にさせていただきました。
「砥石」と「研削・研磨」の総合情報サイト(外部リンク)>>
ホットプレートの基本設定温度を160℃にして、様子を見ながら温度の微調整を行いましょう。
◆注意点2
【割れについて】
割れが気になる場合には、以下のことに注意して作ってみてください。
- ペットボトルキャップを完全に溶かす。
- すき間をなるべく埋める。
◆注意点3
【溶けている時】
ペットボトルキャップが溶けて柔らかい状態の時に、割りばしなどで触ると糸を引いてしまいます。クッキングシートも溶けている時ははがさないようにしましょう。
糸を引いてしまった場合には、冷めてからハサミかニッパーで切れば、形を整えることができます。
ペットボトルキャップは、カラフルなものも多いので、お好みの色を組み合わせてオリジナル小物を作ってみてください!
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