【作文苦手】卒業文集が書けないと泣いた息子

【作文苦手】卒業文集が書けないと泣いた息子 子供の心

 
息子の通う小学校では、卒業文集のテーマや量は既に決まっていて、最後に親が読んで承諾書を書くことになっています。作文が大の苦手である息子は、もうこの制約だけで書く前から憂鬱になっていました。

学校では一文字も書けず家に持ち帰ってきて、明日までに仕上げて提出しなければならないという日の夜に突然、「徹夜をしてもいい?」と尋ねてきました。結局その日は2時間くらい取り組んでも殆んど進まなかったので、徹夜せずに先生に相談しようと提案しました。
しかし気付くと息子の目には涙が・・・。悔しかったのか、不安だったのか、どうしてよいかわからない戸惑いだったのか、何も語ってくれなかったので正確にはわかりません。

卒業文集はそうまでして書かなければならないものなのでしょうか。そんな疑問を抱えながら、期限を少し伸ばしてもらい何とか最後まで書き上げた息子は、とても頑張ったと思います。

卒業文集作成にあたり、作文がとても苦手な子供に対して親として何ができるのかなどを考えてみました。
 

学校からは原稿用紙2枚と指定されましたが、書けないのに無理矢理2枚書いてもあまり意味がないと思い、息子にもそう伝えました。例えば絵を描くなど、先生と相談して配慮してもらうのも一つの手だと思います。
 

息子にとって書くということは、こちらが思っているよりも遥かに大変な作業です。思い出す、選び出す、構成を考える・・・これだけでも頭の中は大混乱なのに、それをしながら手で書かなければならない複雑なマルチタスクなのです。だから思考がピタッと停止してしまします。

そこで、以下のような工夫をしてみました。

  1. 作業を分割してあげる
    一気にやろうとせず、どんな事があったかどんな気持ちになったかを話しながら振り返るところから始めてみました。写真もとても参考になりました。
     
  2. 内容の選定や構成などを一緒に考え、記録してあげる
    一緒に話しているうちに内容が広がってきたら、すかさずメモをとってあげます。箇条書きで十分だと思います。それを見ながら構成を一緒に考えていくという具合です。
     
  3. 手で書く行為を最小限にしてあげる
    息子は学校で書けずに家に持ち帰ってきましたので、そういう場合には、子供が自分の言葉で話した内容を親がそのまま書いてあげます。最後の清書だけ本人に書かせれば書く行為を最小限にとどめられます。
    場合によっては、学校側と相談してパソコン入力を許可してもらうなどの手段もあるかなと思いました。

あくまでも我が家の例ですが、参考にしてみてください。

 

「一生残るものだよ」とか、「最後親に承認してもらうからちゃんと書いて」とか、良かれと思って先生は子供に声掛けしてくれるのですが、息子にはそれがかえってプレッシャーになり萎縮してしまいました。先生や友達に何と言われても、親としては等身大のあなたで十分だからねと子供の気持ちに寄り添うことがとても大事かなと思いました。
 

普段から苦手なものが多い息子は、自分に自信がありません。年齢が上がるにつれて周囲と比較してしまったり、学校から要求されるレベルが上がってついていけなくなることも多いです。そんな子供を見ていて不安な気持ちが無いわけでありませんが、不安に思っても何も解決しないことに小学校の6年間で気が付きました。

親が子供と一緒に不安に陥るのではなく、不安なことも笑い飛ばして大したことないことなんだよ!と示してあげるのが、一番子供が安心するのではないかなと思っています。そして、笑いと共に必要なのは、具体的な一歩です。誰かと比べるのではなく、一つでもできる事を増やしていく方法を親子で一緒に考えることが大切だなと感じます。

先生には言えませんが、私は息子に卒業文集は一言だっていいよ!と言いました。そして、もし本当に書けなかったら、先生と3人で相談しましょうと。まずは、親は絶対的な味方だと感じてもらうことが、一番子供の安心につながるのではないでしょうか。
 

息子の場合、話してごらんと言ったら話せるのに、それをそのまま文章にしてごらんと言った途端に鉛筆がピタッと止まってしまいます。僕は書けないという暗示にかかっているかのように。こうなったら、いくらアドバイスをしても止まった鉛筆はなかなか動かないのです。

本人曰く、感想とは生もののようなもので、思い出して書けるものではないそうです。その時の気持ちはその時しかわからないというのが彼の口癖です。

もっと感情を豊かに表現したり、感じたことをもっと表に出したりする癖付けが必要なのかな?と感じています。そこで、普段から素敵な表現があったら、今の表現わかりやすいね!とかとても気持ちが伝わる言い方だね!と反応してあげるようになりました。
こんな風に表現したら良いのだと他人から学ぶのは苦手らしいので、我が家ではそんな風に一歩ずつ自信や言葉のストックを増やしています。
 

親のアドバイスをなかなか聞いてくれない場合には、チャットgptなどのAIの助けを借りるのも一つの手だと思います。ただし、使用するにあたりお子様と確認しておきたい注意点もあるなと感じました。

AIは材料をこちらから示せば文章も書いてくれますし、書いた文章を膨らませることも整えることもしてくれます。しかし、これでは自分の言葉で書く練習にならないですし、それが当たり前になってしまうと困りますよね。
 

お子様とAIの使い方については十分話し合ってみてください。上手に使えば心強い味方になってくれると思います。
我が家ではどのように使ったか、一例として記載します。

  • 典型的な作文の構成がどんなものか質問してみる
    例えば、始まり・中心となる内容・終わりというような典型例を教えてくれるはずです。
     
  • あくまでも参考として卒業文集の例を作ってもらう
    これを親子で一緒に読んで、どんな文が好みか本人に聞いてみます。自分が書くイメージができてきたら、AIの文章を親子で一緒に本人の言葉やエピソードに置き換えていきました。勿論丸写しはしません。ただし、賛否は別れると思いますが、始まりの文や終わりの文は、大人でもある程度定型化しているので、使えるところはそのまま使わせてもらっても良い気が私はしました。

 

毎日寄り添っている家族だからできることは、「逃げ道を作ってあげる」ことではないでしょうか。

文章が拙くても、余白だらけでも、字がとても汚くても、10年後、20年後にあの頃はこんなんだったのね!?と親子で笑い飛ばせたら、それも素敵な思い出になると私は思います。

そんな私達親子に友人がかけてくれた言葉をご紹介します。

出来ない事を指摘するのではなく、何が出来るのかを探してそこを伸ばしてあげるべき。優しい子ならそれで充分。求めすぎない!

 

シンプルですが核心を突いた温かい言葉でした。子供はいつか巣立っていくものだと忘れかけていた気がします。今を楽しまないと本当にもったいないですよね。息子なりの成長過程をゆっくりと見守ってあげたいなと思います。

 

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