絵本「にじいろの さかな」の世界を、貝殻と磁石を使った水族館で表現した工作のご紹介です。
カラフルに、キラキラに!だけではなく、小学生の夏休みの自由研究にも応用できるよう、息子なりにこだわった点などもお伝えしていきます。
上手くいかなかったこと、工夫したことなどをまとめたり、自分で拾った貝殻であれば、貝殻のことを調べて付け加えることもできます。
材料は入手しやすいように、なるべく100均材料・廃材(リサイクル品)を使うことを心掛けました。私は海で拾った貝殻を使用しましたが、入手が難しい方はダイソーなどの100均でも手に入りますし、子どもが食べたしじみやあさりを着色してもかわいいと思います。
子どもの数だけユニークでオリジナルの水族館ができると思いますので、是非休み期間中に親子で楽しんでみてください。おまけで、にじいろのさかなの形をしたマグネットの飾りも作りました。
作り方や、失敗から学んだ注意点、自由研究への応用アイディアなど、詳しくお伝えします。
用意するもの
【道具類】
- はさみ
- セロテープ
- ボンド
- のり
- 油性マジック
- 粘土板になるもの(今回は開いた牛乳パックを使用)
【必須の材料】
- ベースとなる空き箱:(菓子箱の再利用)
- 色画用紙:箱の底の面積以上(今回はダイソーの色画用紙薄紫色)
- ゼムクリップ:1個(100均でも購入可能)
- 強力磁石:1個(今回は100均ダイソーのボタン型強力磁石を使用)
※おまけの「にじいろのさかなマグネット」を作る方は、2個 - 軽量粘土:適量(今回は100均ダイソーのふわっと軽い粘土青を使用)
- 貝殻:適量(100均での購入や食べた貝を使ってもOK)
- アルミホイル:適量
- プラ板:にじいろのさかなの大きさ(無ければ総菜パックの透明なふたなどでOK)
【装飾材料(自由)】
参考として今回使った材料を記載します。お好みでアレンジしてください!
- シーグラス(100均ダイソーで購入)
- ビーズ(ほぼ100均のもの)
- 海藻用の化繊キッチンクロス(100均のもの)
- モール(100均のもの)
- ウロコ用のキラキラしたもの(今回はスパンコールを使用)
- スパンコールテープ(100均のもの)
- OPPフィルム:箱の底の面積程度(ダイレクトメールやラッピングに使われていた袋を再利用)
- にじいろのさかなマグネット用アクリルスプレー:クリアつやあり(100均ダイソーで購入)
- にじいろのさかなマグネット用動く目玉:1個(100均のもの)
作り方
まず、基本の作り方を説明します。あとは自由に装飾してください!
後ほど詳しくお伝えしますが、当初は軽量粘土でにじいろのさかなを作りました。しかし重くて上手く動きませんでした。
そこで、別の材料に変更し、最初に作った軽量粘土のさかなはマグネット飾りとして使うことにしました。
基本形状
1.箱の底に色画用紙を貼る
箱の底の面積より少しだけ小さな画用紙を、のりで箱の内側底面に貼り付けます。貼りたい方は、底だけではなく側面にも貼り付けてください。これが海の背景になります。
2.岩を作る
牛乳パックなどを粘土板にして、軽量粘土をこねます。今回は元々青色が着いたダイソーのふわっと軽いねんどを使用しました。
紙粘土程、付着力がないので、貝殻やシーグラスを付ける時は少しボンドをつけて押し込んでください。ビーズの場合も同様です。
ふわっと軽いねんどは水分に弱いです。ボンドが多すぎると粘土が溶けてきたり、色が濃く(濡れたような色)になるのでご注意ください。
岩は箱の角にこんな風にボンドで固定しました。箱の底と岩に隙間をあけて、さかなが隠れるスペースを作りました。ボンドが乾くまでは岩が不安定なので、安定しやすい形の岩を作ると安心です。
3.にじいろのさかなをつくる
にじいろのさかなは箱の裏に強力磁石を当てて動かします。そのため、重量やサイズが大きすぎると上手く動かすことができません。5cm程度の大きさにとどめておくのが無難だと思います。色々試してみてください。
プラ板に油性マジックでにじいろのさかなを描きます。
次にアルミホイルをふわっと丸めてから広げ、光沢のある面とプラ板を重ねます。アルミホイルはプラ板の形に切り抜きます。
あとはアルミホイルとプラ板をボンドかセロテープで固定してください。プラ板の上からキラキラのウロコを貼ってもきれいですよ。
裏返して、アルミホイルの上にゼムクリップを1つセロテープで貼っておきましょう。
重心に近い位置にゼムクリップを付けた方が、上手く動かすことができます。
もし、箱の裏から当てる強力磁石で箱が傷ついてしまうようであれば、滑りをよくするためにOPPフィルムなど薄いプラスチックで包んでおくとよいですよ。磁力が弱くならないようにフィルムは一重にしましょう。
自由装飾~息子はこんな感じで作りました
ポイント1.波と立体的なお友達
スパンコールテープを上からぶら下げることで波を表現したそうです。あと、お友達が少ないとかわいそうだと思ったらしく、絵だけではなく立体的なくらげを貝殻で作ってぶら下げました。
くらげの触手は、息子の十八番、セロテープねじりです。ねじったセロテープに少し油性マジックで着色しています。
スパンコールの接着は、ボンドとセロテープのダブル使いです。セロテープは劣化しやすいので、両方つけておくと安心ですよ!
ポイント2.ゆらゆら海藻&卵
化繊のキッチンクロスにモールを波縫いのように刺して固定した後、ボンドとセロテープで箱に取り付けました。風があたるとゆらゆら揺れます。
あと、自宅で飼っているメダカにヒントを得て、海藻に魚の卵に見立てたスパンコールを付けたそうです。卵が天敵に食べられないように、見えない海藻の裏にも卵を産み付けてあるそうです。
ポイント3.OPPフィルムで立体感と水の中のイメージ
箱の前面に透明なOPPフィルムを貼ることで、水の中のイメージを出しました。息子は全体にフィルムを貼りたかったらしいのですが、岩が飛び出していることと、補習する時などに手が入れられないと不便だという理由から、箱の半分にだけフィルムをセロテープで貼りました。
※OPPフィルムがない方は100均の文具コーナー(クリアポケット等の商品名)やラッピングコーナーでも購入できす。また、ラップも使えると思います。
OPPフィルムの表面には、お友達のおさかな達を描きました。見えない海藻の裏まで生き物が描かれているのがこだわりだそうです。
あとは、絵本の中でお友達にキラキラウロコを1枚ずつ分け与えるシーンがあるのですが、この場面のウロコをスパンコールで表現したそうです。
ポイント4.貝殻コースター
拾った貝殻の中に、たまたま波で削られた巻貝がありました。息子は、これが滑り台のように見えたらしく、ビー玉コースターみたいにしたい!と思ったそうです。小さなビーズ玉を落とすと面白いくらいクルクルっと落ちていきます。(この先も作ってくれればいいのに、これだけです・・・。)
確かにちょうどいい感じになっていました!自然の形は何だか不思議。
完成品はこんな感じです。
おまけ~にじいろのさかなマグネット
元々は軽量粘土でにじいろのさかなを作って、磁石で動かす予定でした。ところが大きすぎたのか、ビーズを盛りすぎたのか、重くて落ちてしまいました。(作り方は岩と同様です。)
せっかく、色や配置を考えて一生懸命装飾したので、強力磁石を魚の裏にボンドで付けてマグネット飾りとして使うことにしてみました。
こんな感じです。
今回使ったダイソーのふわっと軽い粘土は、水に弱く濡れた手で触ると溶けてきます。ですので、例えば冷蔵庫に貼ったりする場合には、簡易防水を兼ねて何かでコーディングした方がよいと思います。私は、アクリルスプレークリアつやあり(ダイソー)を使用しました。
注意点はビーズなど、プラスチックの表面が微妙に曇ってしまうことです。特に目玉は写真のように濁ってしまい、取り付けなおしました。目玉だけは完成してから付けた方がよさそうです。
小学生夏休み自由研究~プラスαアイディア
工作だけでも、十分小学生の夏休み自由研究になると思います。
更にオリジナリティを出すプラスαのアイディアの例を3つご紹介します。
塩の結晶
私は、今までに何度か塩の結晶を作っています。
面白い形のものも作ることができるので、時間のある夏休みに塩の結晶も作って工作に利用すると、自分だけの楽しい工作になると思います。
接着する時はボンドが多いと溶ける可能性があるので、ボンドをほんの少量にするか、瞬間接着剤を使ってみましょう。瞬間接着剤は手に付くと大変なので、気をつけてください。(※剥がし剤付きの瞬間接着剤やピンセットがあると安心ですよ。)
貝殻調査~拾えない人も!
もし、拾った貝殻を使う場合には、名前や生態も調べてみると、ぐっと自由研究らしさが出ますよね。
たくさん貝殻があるのなら、生態を調べて海の中を再現してみても楽しいと思います。
貝殻を拾えなくても、スーパーで買って食べた貝を使って、最近の漁獲量の推移などを調べて、環境変化との関係を考察してみてもよいかもしれません。
マイクロプラスチック
私が貝拾いをする相模湾では、マイクロプラスチックを見かけることが多いです。カラフルな砂かと思う程小さくなったものから、比較的大きなものまで様々なマイクロプラスチックを見つけることができます。
プラスチックは割と色が鮮やかなものが多いので、ゴミ拾いを兼ねてプラスチック片を集め、工作に使うのも子どもの学びにつながるのではないかと思っています。
環境問題について調べたことも添付すれば、オリジナルの自由研究になりそうですよね。
私もいつか、マイクロプラスチックを使った工作に挑戦してみたいと思っています。
子どもの豊かな感性で、どこにもないオリジナルの自由研究工作を考えてみてくださいね!