北九州市にある「北九州市立いのちのたび博物館」は、展示総数が6000点を超える西日本最大級の博物館です。
巨大恐竜や珍しい恐竜の全身骨格もズラリ!恐竜好きの方は特に楽しめる場所だと思いました。
この記事では、子どもと一緒にいのちのたび博物館を訪れた感想などをお伝えしていきます。
古生代の生き物
魚類から徐々に進化が進み、生き物たちが陸上に進出していった古生代。
デボン紀に現れたあごを持つ魚類の「ダンクルオステウス」の顔に息子は大興奮でした!
図鑑で見たイメージ通りだった鎧のような迫力満点の顔がこちら↓
この時代、両生類が現れて徐々に陸上に進出していくわけですが、両生類から、は虫類と単弓類の二手に進化の道のりが分かれていきます。
単弓類で有名な生き物と言えば、「ディメトロドン」という背中に大きな帆があるトカゲに似た生き物がいます。
一見は虫類みたいですが、頭蓋骨の形状が異なります。
は虫類は目の穴の後ろに穴が2つ、単弓類は穴が1つという違いがあるので観察してみてください。
そして単弓類は、進化の道をたどって、いずれ何とほ乳類へと進化していきます。
ほ乳類に進化するようには全く見えないですよね。
人間の「こめかみ」は、単弓類の子孫である証拠なのだそうですよ!
ちなみに、群馬県立自然史博物館にはディメトロドンの実物全身骨格があるそうです。
中生代の生き物~恐竜など
恐竜などの大型爬虫類が栄えた中生代の生き物は、博物館の目玉と言ってもよいと思います。35mのディプロドクスなど、ズラリと並んだ恐竜は圧巻でした!
特に珍しいのは、ティラノサウルスの中で最も大きく90%の骨が残っていることで大変有名な名称「スー」の復元全身骨格です。「スー」は世界で最も有名なティラノサウルスなのだそうです。
恐竜の化石にも名前があるんですね!
是非この大きさを体感してみてください!
そして、一度見たら忘れられなくなるほどインパクトが大きかった全長15mのスピノサウルス!
写真をは公開不可なので、是非実物を!(常時展示されているのかは不明です。)
背びれの骨が巨大でしかも形がカッコイイ!この博物館に来て良かったと心底思いました。
そして、北九州市立いのちのたび博物館の見どころとして外せない、『エンバイラマ館』というものがあります。
これは、一億3000万年前の北九州を非常にリアルに再現したものなのですが、音、光、風までも駆使して、本当に太古にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれる場所なのです。何と恐竜も動きます!
ガイドさんによる数分間の解説もあり大人も子供もかなり楽しめますが、あまりにリアルで小学4年生にもなる息子が親にしがみついて怖がっていました(笑)。
エンバイラマ館を抜け、安心した息子が撮影した恐竜たちの写真は、こちら↓
(なぜか皆ドアップ・・・。)
新生代の生き物
恐竜絶滅後にほ乳類などが栄えた新生代には、今はもう存在しない巨大な古生物もいて、恐竜と同じくらい魅力的です。勿論、現在も私達と共に暮らす生き物もおり、多種多様な展示を楽しめます。
特に驚いたのは、「エレモテリウム」というオオナマケモノの仲間です。
体長は4m!そして、腕が長い・太い・いかつい・・・。
爪は、子どもの顔の大きさ程もありました!
オオナマケモノとして有名なメガテリウムより一回り小さいのですが、それでも十分すぎるほどの迫力に、ただただ圧倒されてしまいました。現代のナマケモノとは指の本数が違うそうなので、観察してみてください。
天井から吊り下げられたジンベイザメやウバザメの巨大はく製もとても見事で、魚類の他にも、ほ乳類、鳥類などのはく製が所狭しと並んでいました。
昆虫の標本もたくさん。
わずかですが、爬虫類など生体も展示されていて驚きました!
歴史・文化
3Fには、歴史や文化に関する展示があります。
親子でも興味の対象は全く異なるもので・・・。
息子が一番関心を持ったのは、戦国時代の山城の模型でした。
(こんな風に戦っていたんだね。)
私は、縄文時代の暮らしに興味深々。
北九州ならではと言えば、昭和30年代の八幡製鐵所の社宅の再現や、
石炭を運ぶ船の展示もありました。
こんな風に船いっぱいに石炭を積んで運んでいたことを初めて知りました。
昭和の懐かしい家電などもありました。
お土産
ミュージアムショップには、化石・標本・フィギアなど博物館らしいものから、北九州のお菓子や伝統工芸品まで様々なものがありました。
息子は、トンボのフィギア、私はスピノサウルスのキーホルダーをお土産として買いました。
皆さん、北九州の「堅パン」というお菓子はご存じですか?
歯が折れそうな程固いクッキーのようなものなのですが、このミュージアムショップにも売っていました。
私は10年くらい前にお土産でもらって食べた時、「なぜこんな固いものを作ったのか?」「なぜこれが有名なお菓子なのか?」「美味しいのにもったいない」などと思ってしまったのですが、実は堅パンが生まれた歴史には、八幡製鐵所が関係していることを初めて知りました!
長年の疑問がスッキリしました。食べたことのない方は是非!