小学2年生の算数で習う『九九』を楽しく学び、数字に慣れる練習として、『九九表』を使った遊びをご紹介します。
九九表遊びを始めたきっかけは、小学2年生の息子が見つけた九九表の、とある法則でした。
「ねえ、9の段って面白い決まりがあるから簡単なんだよ!!」
息子に言われるまで、数十年気が付きませんでした。
「学習の一環として九九を覚える」という点だけに集中せず、
- 何となく数字を眺める。
- 何となく近くの数字で足し算や引き算をしてみる。
- 何となく色を塗ってみる。
など、暇つぶしに九九表で遊んでいると、数字の感覚を養うことができると感じました。
算数が苦手な子供にもおすすめです。
シンプルな『九九表』も無料ダウンロード(pdf)可能なので、是非数字で遊んでみてください!
九九表で遊ぶコツ!
九九表は規則に基づき並べた数字の表なので、色々な決まり事あるのは当たり前なのかもしれません。
でも、子供が見つけた決まり事に、
”「そんなの当たり前じゃない!」と言わない。”
これが、楽しむめの一番のコツかなと思います。
「見つける喜び」や「数字の不思議」を純粋に楽しんでみてくださいね!
息子が見つけた九九表の決まり!
上図は、息子が見つけた「9のだん」の決まり事です!
本人曰く、「決まりで覚えればいいから9のだんは簡単!」だそうです。
皆さん、気づいていましたか?
私は、今の今まで全く気が付きませんでした・・・。
他にも気が付いたそうです。次の図をご覧ください。
赤の矢印同士、緑の矢印同士の並び順が同じなのだそうです。
大人は、つい、「当たり前だよね。」と言いがちですが、色を塗ると規則的で確かに面白いなと思いました。
同じ並び順、探せばまだまだありますよね!
学校のプリントからヒントを得て!
小学2年生の息子が、学校から持ち帰った算数のプリントです。
「12のところに赤色を塗りましょう。」というような問題が載っています。
これをヒントにして、我が家では、息子が九九で間違えやすい数字に注目してみました!
例えば、6×7や7×6を48と間違えて答えてしまいます。
息子は、「42」と「48」を混同しやすいので、
「42を黄色に塗って、48を赤に塗ってごらん!」と指示してみました。
どう感じるかは、子供によっても違いますが、
配置の対称性や、6の段には両方の数字が入っているが、7の段は「42」だけ、8の段は「48」だけしか含まれていないことなどに気が付くかもしれません。
ある数字の配置について、目で見て規則性を確かめてみると、少しだけ覚えやすくなる気がします。
我が屋では、この『九九表』をトイレのよく目立つ場所に貼っています。
「覚えなさい。」とも、「見てごらん。」とも言っていませんが、暇なので息子の目に自然と入ってしまうらしく、よく決まり事を見つけて報告してくれます!
暗算の練習にも!
少し慣れてきたら、近くの数字同士で計算をしてみると「へぇ~!」という発見に出会えるかもしれません。
例えば、次の図を見てください。
2×2の答え「4」から1×1の答え「1」を引いてみます。
図の黄色い数字です。
赤矢印のように斜め同士で差をとってみると、規則性がありますよ!
4-1、6-2、8-3、10-4・・・
同様に、青矢印も
6-2、9-4、12-6、15-8・・・
規則性を見つけると、何だか嬉しくなるから不思議です。
「頭の体操」や「暗算の訓練」にもなりますよ。
学年が上がり、いずれ学ぶことになる数学的な法則を見つけることもできます!
上の図をご覧ください。
2の段と3の段の答えを足すと、5の段の答えになります。
例えば、5×2を見てみると、
5×2=(2+3)×2=2×2+3×2
となります。これはまさに、分配法則ですよね。
(a+b)c=ac+bc
他にも、2の段と5の段の答えを足すと7の段の答えなるなど、色々な発見を楽しんでみてください。
九九表の決まり事は、まだまだたくさん!
数字と楽しく遊んぶことが、算数や数学の感覚と養うことにもつながっていくと思います。
難しく考えず、どんどん見つけて楽しんでみてください!