紅葉した秋色の落ち葉を拾ったら、ちょっと変わった方法で楽しい『カラフル落ち葉しおり』を作ってみましょう!
落ち葉をそのまま保存していると、色あせしたり縮んでしまうことが多いですが、この方法ならば落ち葉を綺麗に保存することができますよ。
実は、発砲スチロールを使ったリサイクル工作&科学工作でもあるんです。発泡スチロールは体積の98%が空気と言われているので、その性質を利用しています。
ラミネートとはひと味違う、オリジナルの『しおり』を作ることができます。
- どんな落ち葉が適しているのか。
- 長く楽しむための作り方。
- お薦めの装飾方法。
- 失敗例や作り方のコツ
など、色々試して考えた『落ち葉しおり』の作り方を詳しくお伝えします。
おまけで、『きのこ』で作った『秋の野菜しおり』もあります!
落ち葉しおりの材料
◆発泡スチロールの板
板厚は5mm以上だと作りやすいです。商品梱包に使われている板状の発泡スチロールなどをリサイクルしてみてくださいね。
食品の発泡トレーは、薄すぎて縮みや反りが大きいので、難易度が高めでした。
今回は、百均ダイソーのカラーボードが余っていたので、その端材を使いました。
◆落ち葉
押してすぐにパリパリ砕けてしまうような乾燥した落ち葉は適していません。
色々試してみて感じた、おすすめの落ち葉は次の通りです。
- 厚みが薄い落ち葉
- 面積が小さめの落ち葉
- 乾燥しすぎていない落ち葉
◆水性顔料インクのペン
もし絵を描きないならば、油性マジックよりも水性顔料インクのペンがお薦めです。
おすすめの理由は、
- 不透明インクなので、乾けば重ね塗りができます。例えば白地に黒で目玉などを時に便利です。
- 不透明インクなので、油性マジックよりも落ち葉の上からでも発色が良いです。
- 油性マジックと違い、インクが乾けばトップコートを塗ってもにじみません。
- 完全に乾けば水に濡れても大丈夫です。
- プラスチック以外にも、布・金属・紙・木材など工作の用途が広いです。
広範囲着色も、文字入れも両方できる中字サイズで白と黒が入ったセットがあると、様々な工作で使いやすいと思います。
◆トップコート
落ち葉を保護する仕上げ剤は、つめに塗るトップコートがおすすめです。
※ニスやボンドでも代用できますが、落ち葉が水分を吸って多少ふやけます。
※仕上げなしでも作れますが、耐久性が落ちます。
◆その他必要なもの
クッキングシート・アイロン・アイロン台・穴あけパンチ・しおり用ひも(今回は菓子袋をリサイクル)・新聞紙(必要な方のみ)
※落ち葉のはがれがある場合には、ボンドや爪楊枝もあると便利です。
落ち葉しおりの作り方
しおりの作り方はコツをつかんでおけば、とても簡単です!
発泡スチロールの上に、落ち葉をのせて二枚のクッキングシートの間に挟み、高温のアイロンで20~30秒程押しつぶすします。少し体重をかけるようなイメージで押すと平らになったことが感覚でわかります。
目で見て確認する場合には、一瞬だけの確認にしましょう。板が反ってしまうとことがあります。
私が使った板の場合、低温だと発泡スチロールがあまり溶けませんでした。時間や温度は様子を見ながら試してみてください。においはそれ程気になりませんでしたが、念のため換気をしながら行ってください。
平らになったら、すぐに重しを乗せます。
重しには図鑑を使いました。
熱い場所に直に本を乗せたくない場合には、新聞紙などを利用してください。
★ポイント★
できるだけ、時間をおかずに重しを乗せるのがコツです!
そのために、移動せずアイロン台ですぐに重しを乗せると楽ですよ!
冷めたら、穴あけパンチで穴をあけ、お好みでひもなどを通しましょう。
今回はリサイクル工作ということで、菓子袋の端を細く切ってひもにしてみました。
落ち葉の剥がれがある場合は、つまようじの先にボンドをつけて補修しておきましょう。(特に縁の部分。)
あとは、お好みで絵を書いたりして楽しんでくださいね!
最後に、補強するために落ち葉にトップコートを塗れば完成です。
※水性ニスやボンドで代用することもできますが、落ち葉に水分が染みて多少ふやけました。あればトップコートの方がおすすめです。
完成品はこちら!
とれてしまった落ち葉の跡も化石みたいで面白い模様になりました!
ダイソーのカラーボードで作ると、不思議と和紙のように見えました。
切った折り紙を落ち葉と同じ要領で貼り付けることもできますよ!
失敗例&しおり作り方のコツ(きのこ編も)
◆食品用の発泡トレーは薄くて難しい
図の①は、加熱前は余白が2cm程ありましたが、加熱後はかなり縮みました。反りも大きく穴も開いています。縮み率が大きいと落ち葉もはがれやすくなる気がしました。
図の②は、均一に縮まず穴も開いています。
◆着色は加熱後に
図の②は、油性マジックを塗ってから加熱した試作品です。
着色した発泡スチロールが伸びてしまうと、せっかく書いた絵や文字も伸びてまだらになってしまいます。着色する場合には、加熱後に行いましょう。
◆重しをすぐ乗せないと変形の原因に
図の③は、重しを乗せるタイミングが少し遅く、しおりの端が裏側に巻き込まれて変形してしまいました。アイロン台のそばに本などを準備しておき、すぐに乗せられるようにしておきましょう。
◆色々な野菜も試そう!~きのこ編
秋と言えば『きのこ』ですよね。
今回は、しめじをできるだけ薄く(2mm程)にスライスして使いました。スライスしないと水分が抜けるまでに時間がかかり、しめじの形も変形してしまいました。
水分が抜ける時に、蒸気やしめじの香りが漂います。きのこご飯の香りのちょっとユニークなしおり工作になりました!
他にも野菜の切れ端などを利用して、色々なしおり工作を試してみても面白そうですね。
秋の『カラフル落ち葉しおり』工作を是非お試しください!