ビーチコーミングとは、海岸に打ち上がる漂着物を拾うことで、貝拾いやシーグラス拾いが特に人気です。
我が家では神奈川県・相模湾を中心とした海でビーチコーミングをするので、貝殻が家に増えてきました。そこで今回は、海辺で拾ってきた貝や海藻で、子どもと一緒に箱水族館を工作してみました。
貝や海藻の名前を調べて小学生の自由研究にするのもお薦めです。
下準備~海藻押し葉のつくり方
特に春の浜では、引き潮の時に海藻が打ち上がることが多いです。
今回はカラフルな海藻を拾ったので、押し葉にして箱水族館の背景に使ってみることにしました。作り方は「小学館NEO POCKET海辺の生物」を参考にしました。
海藻の標本を作って、小学生の自由研究にすることもできます!
背景は海藻押し葉でなくても、お好みのものでよいと思います♪
【作り方】
1.台紙(画用紙)をぬらす。
水を入れたバットに台紙を浸して濡らしておく。
2.使う海藻を水に浮かべて選ぶ。
バットなどに水を入れ、海藻を浮かべる。水に浮かんでふわっと葉が広がるような海藻が作りやすい。
(今回は葉が固くあまり適していない海藻だった。)
3.濡らした台紙の上に海藻を置く。
水に浸した台紙をタオルの上に置き、台紙の上に海藻を乗せて、つまようじやピンセットなどで貼り付けながら絵や字を描く。
この時、台紙の水分で海藻が浮いていると自由に動かせるので作りやすい。
(今回は固めの海藻だったため、つまようじで押しても台紙になかなか密着しなかった。)
4.台紙の水を切る。
すのこのようなものを壁に立てかけたり、下に何か置いて勾配をつけ、その上に台紙を乗せて5分くらい水切りする。
今回はすのこの代わりに食器の水切り板を使用し、下に牛乳パックを置いて勾配を作った。
5.台紙を段ボールではさむ。
段ボールの上に吸い取り紙(新聞紙やチラシなど)を敷いて、その上に台紙を乗せる。
海藻が紙につかないように、その上に布を被せる。
更にその上に、吸い取り紙、段ボールの順に乗せる。
6.重しを乗せて乾燥させる。
段ボールの上に重し(今回は図鑑3冊)を乗せ、段ボール側面に扇風機などで風をあてて2~3日乾燥させる。
今回は乾燥までに、小さな海藻で1日、厚みのあるもので3日かかった。
7.乾燥後、布をはがして完成。
乾燥したら、そっと布をはがす。
今回は海藻の種類が悪かったせいか、殆ど台紙に付着せず布の方に付いてしまった。
台紙に付着しなかった場合には、のりなどで貼る。
【仕上げ】
台紙に海藻が付着すれば完成!
この上から、百均でも売っているシール状のラミネートフィルムなどを貼ると色持ちが良くなります。
【海藻が付着しない時の対処】
基本的には、のりで貼ります。
今回は、のり以外の接着方法もご紹介しますね。
箱水族館の台紙は、子どもと一緒にボンドで接着します。
余った海藻押し葉は、デコパージュしてみます。(百均ダイソーのデコパージュ専用液オールマイティを使用。)
台紙の上に原液を薄く塗り、その上に海藻押し葉を載せます。つまようじやピンセットを使ってしっかり密着させるときれいにできます。
最後に上からもう一度原液を薄く塗り、表面をコーティングします。
乾かせば完成です♪
今回は、工作用紙に台紙を貼って、カラー段ボールで縁取りしました。
(工作用紙もカラー段ボールも百均ダイソーで調達しました。)
「雪山」と「サバンナの夕日」という題名をつけて、息子に見せたところ、ダメだしされてしまいました・・・・・・。
海藻は絶対に海じゃないとダメだそうです。
息子の手直しが入り、最後はこんな作品になりました!
箱水族館のつくり方
【材料】
- 空き箱(ベース用1、支え用1)
- 背景用の色画用紙
- 糸(今回はビーズのテグス)
- 糸の先端に付けるもの(今回はペットボトルのふた)
- 水族館にぶら下げるもの(今回はプラ板、油性マジック)
- 飾り(今回は貝と海藻押し葉)
- 接着剤(今回はボンドとグルーガン)
- セロテープ・両面テープ
- 穴を開ける道具(穴あけパンチやキリ)
【作り方】
1.箱水族館の背景を作る。
空き箱の底に背景用の色画用紙を、両面テープやのりを使って貼る。
背景はお好みで装飾。
今回は、海藻押し葉をボンドで貼った。海藻の上からも指でボンド塗り、表面をコーティングしておく。
2.箱水族館の上部に穴あけ。
ベース用の空き箱上部に、穴あけパンチやキリで穴を数か所開ける。(今回穴は3か所。)
一つ穴の穴あけパンチは、持っていると工作に便利。(百均ダイソーで購入。)
3.支え用の空き箱を取り付ける。
箱水族館の裏側に支え用として小さめの空き箱を取り付ける。
今回は両面テープとセロテープで固定した。
4.ぶらさげ用の生き物を工作する。
今回は油性マジックで珊瑚や魚を描いてプラ板を作った。糸を通す穴を作っておくと便利。
5.糸の先端の留め具を用意する。
今回はペットボトルのふたにキリで穴を開け留め具とした。糸を留められるものなら何でもOK。
糸はテグスを使用。ペットボトルふたに開けた穴にテグスを入れ、結び目を作ってからセロテープで固定した。
6.糸の先端に4で作った飾りをぶら下げる。
糸の長さを調整しながら、4で作った飾りの穴に糸を通して結びつける。
7.箱の中に貝を貼り付ける。
今回はビーチコーミングで拾った貝をボンドで接着した。
箱の側面についている貝(フジツボ)だけは、百均ダイソーのグルーガンを使用。
グルーガンとは、樹脂のスティックを熱で溶かして接着する工作の道具のこと。
後ろから樹脂スティックをさし込んで、レバーを握れば溶けた接着剤が先端から出てくる。すぐに冷めるので、接着時間が短くなりとても便利で簡単!
コツはしっかり温めてから使うことと、冷める前に手早く接着すること。
8.完成品
完成品はこちら。
ペットボトルのふたを上下すると飾りが動く。
ビーチコーミングスポット
今回工作に使った貝や海藻を拾った、神奈川のビーチコーミングスポットもご紹介しますね。
記事も書いていますので、興味のある方は是非見てください♪
★神奈川県・湘南の江の島近辺
★神奈川県・真鶴の三ツ石海岸
★神奈川県・三浦半島の和田長浜海岸