秋になると河原や道路脇の空き地などでよく見かける『すすき』を使って、親子でフクロウを作ってみました!採ってきてすぐその日に作れる簡単な秋の工作です。
フクロウの姿は作り手によって一つ一つ全く異なる表情が出るので、失敗しても成功しても「面白い形になったね!」と親子で笑いながら秋の楽しいひと時を過ごしてほしいです。
子どもが作りたければ、フクロウでなくクマでもネコで大丈夫ですよ!
ただし形は、ロシア人形マトリョーシカ風の動物になりそうです・・・。大人も楽しめる工作だと思います!
フクロウの豆知識も少しだけ載せました。
せっかくなので、秋の木の実や植物を採取して図鑑を見ながら植物やフクロウについて親子で学んでみるのもおすすめです。
家にあるものを使って、面白い顔にしてみたり、カラフルにしてみたり!
オリジナルフクロウを作って、親子で秋の工作を自由に楽しんでみてください!
すすきフクロウの作り方
すすきの穂が散らばるので、屋内で作る場合にはシートや新聞紙を広めに敷きましょう。
1.頭を作る。
すすき10本くらいを図1のようにたこ糸などで束ねます。
(私は麻ひもを使いましたが、ほどけやすいのでタコ糸の方が作りやすいと思います。)
穂をなるべく長くとれるよう、残す穂の長さ(図1の赤印)は1~1.5cm程で統一するとよいと思います。そのために、最初は糸をきつく縛らず、上下に微調整をしてからしっかりと結ぶようにしましょう。
次は上から見てなるべく円形に開くように確認しながら、結び目の位置で180度折り返します。
ポイントは、
- しっかりと折り目をつけること。
- おくれ毛(ぴょんぴょん飛び出た毛)は気にしないこと。
- 頭は丸く作ること。(できれば写真よりもう少し横長の方がフクロウらしくなるはず・・・。)
の3点です。だいたいの形が決まったらすすきを糸で結びます。きつく結ぶ前に穂を引き出したりしながら形を整え、最後に糸をきつく結びましょう。
2.胴体を作る。
今回は『尾ばね』を作ってみました。
図2のように一度糸ですすきを束ねます。その後、束ねたすすきの穂を茎に結びつけましょう。
もっと簡単に作るには、尾ばねなしで作ってみてください!
頭を作った後、ひょうたん型になるよう茎にすすきの穂を結びつけるだけでOKです。(図3参照。)
3.両羽を作る。
1で作った頭の両サイドと背中側に、図4のように上向きにすすきを置いて、首の位置で結びます。
すすきの穂が、なるべく長く使えるように、穂の位置を上下に調整してから結びましょう。
尾ばねが無の場合、背中側は不要です。すすきの量の目安は、片羽で5本前後です。
一人作業で束ねるのが難しい場合には、物干しざおに付ける洗濯ばさみを使うと便利です!
上向きに取り付けたすすきの穂を下向きに折り、膨らみや羽の形を調整しながら胴体と同じ位置で茎に結びつけます。
結び目が動きやすいので、最後はできるだけぐるぐる巻きにきつく結ぶと作りやすいです。今回は最後に布のハギレを細く切って糸を隠すように巻き付けました。
4.おくれ毛の処理
おくれ毛ははさみでカットするか、貼り付けたい位置に少量のボンドをつけて、すすきの穂先をふんわり乗せると簡単に付きます。
※ボンドをつけすぎると、ふんわり感が損なわれるので注意してください。
5.仕上げ作業
紙や布類など軽いものを貼り付ける場合には、縦向きに固定できると便利です。
花瓶や安定感のある器に茎を差して作業すると便利です。
※器を汚したくない場合には、使い捨てのものを使うか、アルミホイルなどで覆って使いましょう。
ただし、ドングリなど少し接着しにくいものを付ける時には、平置きが便利です。今回は小さなバケツを使って作業しました。家にあるものを上手く使ってみてください!
接着しにくいものは、布やフェルトに一度貼り付けて乾燥させてから、すすきにつけると接着面が増えて作りやすいですよ!
今回はどんぐり・どんぐりの帽子・フェルト・布・ボタン・種??など家にあるものや採集したものを使いました。
割れたドングリをくちばしにしてみました。フクロウというか、ちょっと不思議な生き物に・・・。
★豆知識★
後で図鑑を調べて知ったことですが、今回のフクロウは、正確にはミミズクと呼ぶそうです。
ミミズクの『ミミ』とは耳のこと、『ズク』はフクロウ。
耳の部分は羽角(うかく)といい、羽角があるとミミズク、ないとフクロウと呼んでいるそうです。
参考>小学館の図鑑NEO鳥より
一番下の不要な茎や穂はハサミでカットしておきましょう。
6.完成品~飾り方
親子で話し合って考えた顔ですが、ちょっと不思議な顔になってしまいました・・・。
完成品がこちらです。
頭にもめん糸などを通せば、ぶらさげることもできます。
例えば、枝にぶら下げて飾ってみても!
すすきフクロウまとめ~難しかったところ
すすきフクロウの作り方で、難しかったところをまとめておきます。
- 頭の形
フクロウらしく作るのは意外と難しいです。色々試してみてください!
- 綿毛
洋服から床まで綿毛がたくさん・・・。強い風にもご注意を。可能であれば、穏やかな日の屋外でレジャーシートを敷いて工作すると気楽に楽しめると思います。
- 固定する台
立てて作業したり、平置きで作業したり、すすきフクロウを固定する台(器や箱など)があると便利です。
- ドングリなど少し接着しにくいものは平置きしたり、下処理で接着面を増やすと作りやすいです。
- すすきを束ねる糸は、ほどけにくい糸がおすすめです。
すすきの穂というとても儚い材料で作っているので、何年も飾っておけるものではないかもしれません。
秋にこんなことをして遊んだな~と、親子の思い出として心に残ったらいいなと感じました。
皆さんも秋の季節工作『すすきフクロウ』を是非親子でお試しください!