【子どもスキンシップ】 言葉なしで伝わる愛情表現

赤ちゃんとお母さんのスキンシップ 子供の心

スキンシップの有効性は広く知られていますが、中にはスキンシップが得意ではない親御さんもいるかもしれません。

得意な方も、得意でない方も、「なぜスキンシップが必要なのか?」「どんな時にスキンシップが必要なのか?」を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

そして得意ではない方は、親としての自分をどうか責めないでください。親も子どもと一緒に育っていくものだと思います。まずはゆっくり理由から考えてみましょう。

どんな親御さんでも、子どもに対する愛情さえあれば、取り組める「スキンシップ」の方法についても書いていきます。
 

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なぜ子どもにスキンシップが必要なのか?

親に受け入れられることで信じる力を身に着ける

高い高いをしている親子

 
子どもは、親(最も身近な存在)に受け入れられることを繰り返し、徐々に人を信じることを学びます。そして人を信じることができるようになった子どもは、自分のことも信じることができるようになります。

だから、子どもがスキンシップを求める限りその要求に応えてあげることが、子どもの心の発達には欠かせないと言えます。

これは、児童精神科医 佐々木正美先生の「はじまりは愛着から」という本に書かれており、私も「自己肯定感を育む」という記事の中で触れています。興味のある方はそちらもご覧ください。
 

愛情表現の一つ スキンシップの大きな効能

数ある愛情表現の中で、「スキンシップ」が注目されるのには、理由があります。

まず一つ目は、言葉を必要としないという点です。
だから、言葉が話せない赤ちゃんや言葉の通じない外国の方に対しても、親愛の気持ちを伝えることができますし、時には動物に対しても伝えることが可能です。

そして二つ目は、科学的な根拠があるという点です。
人はスキンシップを受けると、脳内から「オキシトシン」という物質が分泌されます。これは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、幸せだという感情をもたらしてくれます。

そしてこれが、大好きな親から与えられるとすれば、子どもの幸福感は更に大きなものとなるでしょう。
 

子どもにスキンシップが必要なのはどんな時か?

乳幼児期:言葉のコミュニケーションが未発達な時期

スキンシップしながら赤ちゃんにミルクをあげる母

 
乳幼児期は言葉での相互コミュニケーションが困難です。ですから、この時期はできるだけ多くスキンシップの機会を作ってあげましょう。

授乳、食事、おむつ替えなど日常のお世話をするだけでも、一応子どもの要求に応えたことになります。しかし、もし自分が何もできない子どもに戻ったと想像してみると、触れ合いが極端に少なく、ただ食事を与えられるだけ、おむつを取り替えてもらうだけだったとしたら、寂しいと感じるのではないでしょうか。

やはりもりや、柔らかい感触包まれる感覚などがあってこそ、愛されていると実感できると思います。だから、この時期には日常のお世話も触れ合いを楽しみながら行うとよいと思います。
 

スキンシップが得意な方は、これに加えて抱っこやマッサージなど、思いつく限りの触れ合いを楽しんでください。

 

スキンシップが苦手な方は、難しく考えずに触れ合いを意識して日常のお世話をすることから始めてみてください。子どもが泣いていたら、ほんの1分でも2分でも抱き上げて、短い時間でよいので要求を満たしてあげるとよいでしょう。
こしょこしょ遊びは手軽で意外と乳幼児が大好きです。寝かしつけの背中トントンも立派なスキンシップで、我が子は今も毎日求めてきます。無理せず、できることから少しずつやってみましょう。

 
この時期は、イヤイヤ期など何かと手のかかる時期でもあります。どんな時もスキンシップをしなければならないと考えるのではなく、そういう大変な時間帯は何とかやり過ごし、後で親の心に余裕ができた時にスキンシップをしてあげればよいと思います。私はそういうやり方でこの時期を乗り切りました。
 

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言葉でコミュニケーションがとれるようになってから

子どもを抱きしめる母

 
1章でも述べましたが、子どもがスキンシップを求めてくるのであれば可能な限り応えてあげるのが心の発達上よいと思います。我が子が幼稚園の頃にお世話になった先生から聞いたのですが、正常な発達を辿っていれば、いつか自然に親から離れていくのだそうです。

また、私はスキンシップをあまり求めて来ないお子様にも出会ったことがあります。我が子の場合でも似たような事例があり、母親の私にはとてもスキンシップを要求してくるのに、父親にはあまり要求しません。父親のことがとても大好きであるにも関わらずです。本人曰く、恥ずかしくてできないそうです。

何らかの理由でスキンシップをあまり求めない子どもには、無理に行う必要はないと思います。例えば子どもがひどく落ち込んでいる時や珍しくスキンシップを求めてきた時など、ここぞという時は触れ合いの機会を作ってあげてください。
 

抱っこだけじゃない スキンシップのバリエーション

子どもとハイタッチする父親

 
抱っこや頭なでだけがスキンシップではありません。親子の数だけスキンシップのバリエーションもあると思います。

うちの子どもの父親との定番スキンシップは、眠る前や通勤する前の一風変わった「ハイタッチ」です。パーだけでなく、グー・チョキ・パーと三回ハイタッチするというもので、二人だけの世界を楽しんでいるようです。

我が子の幼稚園時代の先生は、成人した息子さんとも頻繁にスキンシップをするそうです。とてもサバサバした先生だったので、どんな内容なのか伺ってみると、家を出る際に必ずハイタッチすると教えてくれました。

励ましや慰めの気持ちで肩に手を置くことや、何かを諭す時に腕や手を握って話すことなども、親愛の気持ちがあってこその行為だと思います。

親子だけの愛情表現で、スキンシップを生活や育児の中に是非取り入れてみてください。

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