秋分の日に、少し手間はかかりますが、圧力鍋を使って時短をしながら、子どもと「おはぎ」を手作りしました。少し時間のある時に、手間も楽しみつつ親子の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
秋分の日と秋のお彼岸とは
秋分の日とは昼と夜の長さがほぼ等しくなる日で、秋分の日を過ぎると、秋らしくなり凌ぎやすい日が増えてきます。
この秋分の日と前後3日間を秋のお彼岸として、祖先をしのびお墓参りや仏壇のお掃除をしたり、お供えものをします。
おはぎとは
秋分の日にお供えするのが、「おはぎ」です。春のお彼岸にお供えする「ぼたもち」に比べて少し小ぶりで、名前は秋の七草のひとつ萩(はぎ)にちなんでつけられました。
作り方は各家庭や地域により様々ですが、もち米(もしくはもち米とうるち米の混合)をつぶしたものに、あんこ(きなこ・ごまなど)をまぶしたものです。
あんこを作る
作り方を調べてみると、あく抜きのための下茹で後、1時間~1時間半ゆでるとわかりました。想像よりも時間がかかるようです・・・・・・。
そこで今回は、圧力鍋で小豆をゆでる時間を短縮することにしました。
<材料>
- あずき 400グラム
- 砂糖 320グラム(あずきの8割~9割)
- 塩 ひとつまみ
※余ったあんこはラップに包んで冷凍すると便利です。
<手順>
1.あずきが傷んでいないか確認して、傷んでいたら取り除きます。
2.ボールに入れサッと水洗いしたら、ざるで水を切ります。
3.あずきの3倍の水を入れて、圧力鍋で加圧を10分。圧が下がるまで放置しておきます。
4.蓋を開けて一度煮汁を捨てます。
5.指で潰れるくらいの固さかどうか確認します。もし固ければ、あずきが完全に浸るくらいの水を入れて一度沸騰させ、沸騰したら弱火にしてあずきが水面から出ないようにさし水をしながらゆでてください。
6.あずきが完全に柔らかくなってから砂糖を加えて、弱火~中火で絶えず木べらでかき混ぜます。水分が少なくなってくると、熱い煮汁が跳ねやすいので弱火にして、やけどに注意してください。
7.木べらですくえるくらいの固さになったら、火を止めて塩をひとつまみ入れて混ぜます。
冷めると固くなるので、丁度よいと思う少し手前で火を止めましょう。
もちを作る
今回は、もち米ではなく、うるち米と切り餅を炊飯器で炊いてつくりました。
<材料>
- うるち米 1合(今回は2合)
- 切り餅 1合につき1個
※炊く量が少ない方がもちを作りやすいので、1合がおすすめです。
<手順>
1.切り餅を細かく切ります。うるち米を通常の水の量で炊飯器にセットして、切った切り餅をまんべんなくのせて炊きます。
2.炊きあがったら、冷めないうちに表面の溶けたもちを米にまんべんなく混ぜ込みます。
3.すりこぎなどで、米粒を半分程度つぶします。
4.ラップの上にあんこを平たくのばし、もちを真ん中に置きます。その後もちが見えなくなるようにあんこで全体を包みます。
5.形を整えて完成です。
子どもと食卓を囲む
慣れない作業で思いのほか時間がかかりました。そこで、このままおはぎは夕飯でいただくことにしました。いつも疲れた時は手を抜いています。
子どもは、お彼岸の意味よりも甘いものの方が興味深かったようで、「今日のご飯はお菓子の天国!」と言って、とても喜んでいました。
嬉しいことに、あんこがそれほど得意ではない私の為に、幼稚園で習ったお茶も点ててくれました。とても楽しい一時になりました。
これからも、無理をせずに楽しめる範囲で、季節の行事を教えてあげたいと思います。