群馬県富岡市にある群馬県立自然史博物館は、地球の歴史・生命の神秘・群馬の大自然などについて学ぶことができる場所です。
大きな公園が隣接している他、近くには、世界遺産・富岡製糸場や、群馬サファリパークなどの観光施設もあるため、お子様とのお出かけにも最適な場所だと思います。
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この記事では、群馬県立自然史博物館に行った感想などをご紹介していきます。
地球の歴史を学ぶ
常設展示室に入ると、一番に目に飛び込んでくるのが、「進化の模型列」です。
原子からヒトに至るまでの進化の過程を模型と背後のスクリーン映像によって再現しているとてもユニークな展示でした。
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是非、歩きながら進化の過程をどんどん遡ってみてください!
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◆生命誕生から陸上進出へ
展示室に入ってすぐの一角に、うっかり見逃してしまいそうな「マーチソン隕石」という小さな隕石が展示されています。
生命のもととなるアミノ酸などの有機物はどのようにできたのかという点に関しては、諸説あるそうですが、その中に宇宙から地球にやってきたのではないかという説があります。
なんと、このマーチソン隕石からはアミノ酸が発見されています
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しかも、このマーチソン隕石は、世界にわずかしかない貴重なもので、研究技術の進歩により70種類のアミノ酸が含まれていたことや、その成分が約70億年前のもの(地球誕生以前のもの)であることなどもわかってきました。
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今後も、また新たな発見があるかもしれません!
一方、そのすぐ脇には、「ミラーの実験装置」というものが展示されていました。
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この装置は、原始大気内でアミノ酸が生成されるかを実験するためのものです。
この実験装置に、原始大気の成分とされる気体を封入し放電させることで、アミノ酸が生成されることが実際に確認されたそうです。
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他にも、海底で生命のもとが作られた説などがあり、未来には、生命誕生の謎が少しずつ解明されていくかもしれません。
生命がどのように誕生したかは、まだ謎のままですが、海の中では進んでいく生命の進化を展示を通して確認できます。
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そして、4億1900万~2億9900万年前(古生代デボン紀~石炭紀)に、ついに背骨のある生き物を陸上に上がります!
例えば、群馬県立自然史博物館には、スクレロケファルスという両生類が展示されていました。
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3億5900万~2億9900万年前(古生代石炭紀)には、シダの森が広がり、羽を持つ昆虫も現れました。
◆は虫類やほ乳類など
恐竜時代の幕開けの前に、知っておくとちょっと面白いことがことがあります。
それは、両生類の中から、「単弓類」と呼ばれる、見た目はは虫類に似ているけれど、は虫類とは異なる特徴をもつ生き物が現れるということです。
実はこの単弓類は、ほ乳類の祖先とも言われています。
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頭蓋骨の特徴が、は虫類と異なることで見分けられます。
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群馬県立自然史博物館には、ディメトロドンという単弓類の全身骨格が展示されているので、是非みて見てください。
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単弓類は、目の横に穴が1つ、は虫類は2つという特徴があります。
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小学館の「キッズペディア地球館 生命の星のひみつ」によると、人間が単弓類の子孫である証として、こめかみに穴のなごりがあるそうですよ。
群馬県立自然史博物館には、アメリカの「トリケラトプスの化石発掘現場」を再現したユニークな展示があります!
なんと、配置まで現地とほぼ同じだそうですよ!
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まるで、現地にいるような気分になる臨場感のあるスケールの大きな展示なんです。
このようにして発掘されたトリケラトプスの復元標本も目の前に展示してあります。
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そして、私が最も感動した恐竜は、ブラキオサウルスです!
子供の頃見たきりその後一度も出会っていなかったその姿を、かれこれ30年ぶりに見ることができました。
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全長がもっと大きな恐竜は他にもいますが、ブラキオサウルスはとにかく高さがあるので、とても見応えがあります。
ちなみに右手前に写っている大きな肢だけの標本は、ウルトラサウロス(の一種)と呼ばれる竜脚類の恐竜のものだそうです。(※1)
※1
ウルトラサウロスの化石は、実はスーパーサウルスのものだったとか、ブラキオサウルスの一種のものだったなど、未だ謎が多く実在するかどうかは定かではないようです。
子供が大好きな動く恐竜も何種類かいました!
(大泣きしている子もいましたので、小さなお子様はご注意ください。)
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恐竜の絶滅後、新生代に入ると、哺乳類がさまざまに進化していく時代がやってきます。
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海の中には、ほ乳類であるクジラの仲間以外にも上記の写真にあるような、魚類であるメガロドンという超大型のサメなどもいました。
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ちなみにメガロドンとは、「大きな歯」という意味だそうです。
◆人類
ほ乳類の発展と共に、私達人類の時代もやってきます。
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群馬県立自然史博物館には、「ヒト」の起源・進化・特徴などを詳しく学べる「自然界におけるヒト」というとても興味深い展示があります。
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小さなお子様は、リアルなジオラマや、頭蓋骨の数々に少し怯えてしまうかもしれませんが、可能であれば是非ともじっくり見てみてください!とても興味深い展示がたくさんありました。
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ネアンデルタール人の埋葬を再現したジオラマからは、彼らが今の私達と同じように大切な人の死を悼んでいたことが、よくわかりました。実際に発掘現場では、死者に手向けられたと推定される花の花粉が8種類も見つかっているそうです。
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このように、群馬県立自然史博物館では、原子レベルから現在に至るまでの地球の歴史について学ぶことができます。
もし、家に帰ってからもう一度お子様と一緒に、地球の歴史についておさらいしたり調べたりしたい場合には、小学館の「キッズペディア地球館 生命の星のひみつ」がかなり役に立つと思います。(我が家では博物館に行く度に大活躍しています。)
子供から大人まで使える地球の歴史について詳しく学べる図鑑です。
群馬の自然を知る
群馬県立自然史博物館には、群馬の自然について学べる展示がとてもたくさんありました。
はく製はもちろん、日本で二番目に長い利根川が流れている群馬県らしく、魚などの生きた生物の展示も博物館にしてはかなり豊富だと思いました。
低湿地の鳥類や、利根川流域の生き物や、尾瀬の自然についても学べます。
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※尾瀬シアターは20分間隔で上映されていました。
他にも、丘陵帯の自然や
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山地帯・亜高山帯の自然についての展示が多数あります。
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群馬って、本当に自然が豊かな場所なんですね。
展示を見ているだけで、群馬県が大好きになってしまいました。
必見!ダーウィンの部屋
群馬県立自然史博物館に行ったら、是非『ダーウィンの部屋』に行ってみてください!
そう!進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンのことです!!
部屋に入るといきなり、チャールズ博士がお出迎え。
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時々、博士がしゃべり出して、色々解説してくれますよ!
しかも日本では、恐らく群馬県立自然史博物館にしかないと思われる、ダーウィン直筆の手紙も展示されているんです!
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標本などもたくさん!
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この顕微鏡は一体誰のものでしょう?
是非、実際に博物館を訪れて調べてみてください!
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この奥にも、剥製や標本がたくさんあります。
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一部、実際に触ったり覗いたりできるものもあるので、心が躍る素敵な展示スペースでした!
地球環境について考える
常設展示の最後には、『かけがえのない地球』という展示があります。
自然環境や、
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絶滅した生物など
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これからの地球について考えるきっかけとなる展示だと思いました。
46億年の地球の歴史の中で、大量絶滅が何回起きているかご存じでしょうか?
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実は、5回も起きているんです。
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6回目の大量絶滅が今後起きないように、私達に今できることを探していきたいと思いました。
屋外展示・イベント・お土産など
群馬県立自然史博物館には、様々なイベントがあります。
私が訪れた日には、ビデオ上映会も開催されていたので、「アマガエル」についての映像を観ました。
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また、土曜日にはサイエンス・サタデーというワークショックも開催されています。
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ミュージアムショップでは、息子がフィギアを、私は総合案内を買いました。
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総合案内は、展示物に関する詳しい解説が掲載されているので、家に帰ってからでも楽しめます。しかも822円と良心的なプライスでした!
尚、屋外(中庭)では、飲食が可能です。
実は展示物もあるので、天候がよい時は是非!(残念ながら今回は雪の為封鎖されていました・・・。)
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まとめ
群馬県立自然史博物館は、今自分がここに生きていることの奇跡を感じる場所でした。群馬県という土地も大好きになりました。
人類は、地球に生きる無数の生命のうちの一つにすぎず、他の生命達と共に「かけがえのない地球」と守っていく必要があると再認識できるかもしれません。
とても素敵な博物館でしたので、機会があれば数年後(数十年後になるかもしれませんが)、また訪れてみたいです。