光の科学を利用した、ステンドグラスのようにキラキラと輝く不思議な万華鏡の作り方をご紹介します。偏向板という光を変化させる板さえあれば簡単に作ることができます!
窓辺に置いてインテリアのように飾って楽しんだり、くるくる回してキラキラとした色の変化を楽しむこともできますよ!
今回はクリスマス工作として、雪の結晶とクリスマスツリーをイメージしたステンドグラス風『クリスマスドーム』型の万華鏡にしてみました。雪は食塩で表現しています。
装飾は、アイディア次第で自由自在!
いつもとは少し違う雰囲気のクリスマス工作を、光の科学を利用して楽しんでみてください。
ステンドグラス風万華鏡の材料
◆偏光板
偏光板という光を変化させる板が必要です。インターネットで簡単に入手できます。
今回は、縦6cm×横20cm程(ペットボトルの内側の円周)の偏光板を使いました。
※横の長さは途中で2枚の板をつぎ足しています。
◆500mlペットボトル&キャップ
側面の直径が変化せず、凹凸のない炭酸水などのペットボトルを1本用意します。
◆チップスターのふた
クリスマスドーム万華鏡の底面に利用します。ペットボトルが入る径であれば何でもOKです。
◆薄いプラスチックフィルム
今回はラッピングやダイレクトメールの封入に使う、透明のOPPフィルムをリサイクルして使いました。百均や文具店にも売っています。
◆セロテープ
工作物が小さいので、あまり幅がない方が作りやすいです。今回は1.5cm幅のセロテープを使っています。幅が広すぎる場合にはハサミでカットして使いましょう。
◆装飾材料(自由)
今回使用したものを参考に記載します。
ビーズ・ゲームセンター景品(雪の結晶オーナメント)・スパンコール・シール・装飾テープ・グリッターのり・アルミワイヤー(φ1.0mm)・食塩・白画用紙・フェルト・釣り糸
◆その他必要なもの
ハサミ・カッター・ボンド
ステンドグラス風万華鏡の作り方
1.ペットボトルをカットする。
まずカッターでカットします。
図1の①は偏光板を入れる長さで、今回は6cmとしました。
※ペットボトルの径が変わらない場所を使いましょう。
図1の②のように1cm以上余裕を見た位置でカットしてください。
次にハサミで仕上がり寸法の位置まで綺麗にカットします。
この時、少しコツがあります!
図2を見てください。
ハサミでペットボトルを切る時は、筒の上側ではなく下側を切っていきましょう。
下側を切ると殆どバリがでずきれいに仕上がりますし、切りやすさが全く違います!!
途中で切り落とさず、徐々に仕上がり線に近づけるように渦巻き状に切っていくとラクですよ。
2.偏光板を入れる。
2枚の板をつぎ足して使う場合には、板の方向に注意が必要です。
確認方法はとても簡単!2枚の偏光板を重ねるだけです!
図3を見てください。
科学的な原理を知りたい方は、こちらの記事をご覧くださいね。
ペットボトルの内側に、偏光板をはめ込みます。
正面の位置から継ぎ目が目立たないようにしてください。
ハサミでカットしてペットボトルにピッタリはまる長さに微調整すると、セロテープなどを使わなくても固定されます。
3.中に入れる飾りを作る。
ペットボトルの中に入れるクリスマスツリーを作ります。
図4の①
OPPフィルムで大小の円錐を作り、上下をセロテープで軽く固定します。これが枝の部分になります。
OPPフィルムを巻く方向でも色味が変わるので、巻いたらペットボトルの中に入れて色の具合を確認するとよりきれいに仕上がります。
図4の②
幹の部分の細長い円錐を作り、垂直に立つようにハサミで形を整えます。
図4の③
幹に①の枝を乗せて、ハサミで形を整えます。
図4の④
①の枝に小さめのセロテープを貼り重ねます。
色々な方向になるように、何層かに重ねて貼ってみてください。セロテープは小さめの方がステンドグラス風になります。
ペットボトルの中に入れて色を確認しながら、貼るときれいにできますよ。
今回は息子のアイディアで、ドームの中に雪の結晶もぶら下げました。
セロテープを貼り重ねたOPPフィルムをハサミで結晶型に切りぬき、釣り糸につけました。
最後にペットボトルの内側上方に釣り糸の端をセロテープで固定します。
4.クリスマスツリーの幹を底面に貼る。
チップスターのふたなどを底面にして、そこにクリスマスツリーの幹をボンドで貼り付けます。
底面にそのまま貼っても、画用紙などに一度貼った後、画用紙ごと底面に貼ってもOKです。
幹の上に枝のパーツを乗せておきましょう。
5.装飾をする。
今回はキャップも少し装飾しました。
アルミワイヤーを鉛筆に巻いてらせん状にした後、雪の結晶の形のオーナメントを取り付けました。
ペットボトルの上に、多めのボンドで付けて、その上からセロテープを貼り、乾かします。
乾いたら、側面やキャップを自由に装飾しましょう。
最後に、チップスターのふたで作った底面の上にペットボトルを被せたら完成です!
ステンドグラス風万華鏡~完成品
キャップはこんな感じ。
フェルトを巻いた後、キャップの上にボンドを付け、その上から食塩とビーズを乗せました!
リボンを巻いたり、装飾テープを巻いてもかわいいと思います。
ペットボトルの側面は、ボンド&食塩で雪を、星のシールで星空を。冬の空をイメージして工作しました。装飾テープも使っています。
窓辺など明るい場所でのぞくとこんな感じに見えます!
底面をくるくる回すとステンドグラス風のクリスマスツリーや雪の結晶の見え方が変わりますよ。
(底面を固定したい方は、セロテープなどでペットボトルと固定してください。)
セロテープを貼っただけなのに、キラキラのステンドグラスのように見えて不思議ですよね。
偏光板があると色々な光の科学工作ができますよ!
良かったらお子様と一緒に作ってみてください!