埴しゃぼうさんとは、植物写真家として大変に有名な方です。
元々はサボテンの研究者でしたが、40歳で大好きな植物を撮る写真家へと転身し、以降40年以上写真家としての道を歩みました。苦難の時代も乗り越え、いずれ多くの人々を魅了する写真家になります。数多くの書籍が出版されていますので、興味のある方は探してみてください。
「楽しいことばかりだよ、世の中は」
これは植物写真家 埴しゃぼう さんが、NHKスペシャル(※1)で語った言葉です。
何もないように見えても、よく見ると色々なものが見えてきて、世界は感動に溢れているという意味です。
好きな事を極めて職業にした埴さんの生き方から、子育てのヒントを探ってみようと思います。
※1 2013年7月放送、2020年7月再放送 足元の小宇宙 ~生命を見つめる写真家~ という番組
感動するこころ
埴さんを突き動かす源は、「感動するこころ」にあると私は思いました。植物が大好きで地面を這いつくばり、時を忘れて撮影する姿はまるで少年のようでした。
なぜ この植物はこんな動きをするのか
なんて美しい姿なのか
なんて素晴らしい繁殖のしかたなのだろう
などと、
感動する気持ちが、何かを成し遂げる時の大きな原動力になるのだと思いました。
愛情
生命の輝きに感動し、物言わぬ健気な姿に愛おしさを感じているからこそ、敬意を持って植物と接することができるのだと思います。その「愛情」が、人の心を揺さぶる写真となり生き生きと表現されていました。
情熱
収入が安定しない時期があっても、先が見えなくても、埴さんを新しい人生へと突き動かしたもの。
それは植物への感動や愛情を多くの人々に伝えたいという「情熱」なのではないかと感じました。その為であれば一切妥協はせず、機材を手作りしたり構図を何度も考えなおしたりします。満足がいかなければ何か月もかけて、植物と向き合うこともあります。
埴さん曰く、口で表すことが苦手だから写真で表現しているのだそうです。埴さんの写真には、埴さん自身の内側から湧き上がる感情が投影されており、その情熱を多くの人々が写真から受け取っているのだと思いました。
まとめ ~ 未来は子供の手の中に
大人になった私が感じるのは、楽しささえ見つけられれば、人は自らの意思で物事にのめり込むことができるということです。
そして、その為に必要なものは、好奇心・豊かな感性・情熱・諦めない心。これらは子供の頃に最も育まれるのだと思います。
このような土台が子供時代にしっかりとできていれば、将来の道を自分自身で決めて、いばらの道であっても進んでいけると思いました。
今子どもが楽しいと思うことや興味のあることを、親の私も出来る限りサポートして一緒に楽しんでいきたいと思います。将来の子どもの姿は誰にもわかりませんが、それは数年先のお楽しみとしてとっておくことにします!