【お月見の文化】中秋の名月(十五夜)を楽しむ~2023年はいつ?

【お月見の文化】中秋の名月(十五夜)を楽しむ~2021年はいつ? お出かけ・体験・季節行事

 
2023年の十五夜は 9月29日、しかも満月の日と一致しているため、美しい中秋の名月が期待できますよ。因みに十三夜は10月27日です。

秋の訪れを感じるこの時期に是非楽しみたいお月見。
「いつなのか?」「お団子の作り方は?」「食べ物は何?」「飾り方は?」「何をすればよいの?」など、お月見の文化について詳しく解説しながら、我が家でのお月見の様子をお伝えしたいと思います。

また、お時間のない方に向けて、無理せず気楽に楽しめる方法もお伝えします。
 

お月見は二回ある

お月見は、「中秋(ちゅうしゅう)の名月」と「後(のち)の名月」の二度あることをご存じでしょうか。二度行うのは日本独特の文化で、「中秋の名月」だけしかお月見をしないのは「片月見」といわれ、縁起がよくないという説があります。
 

中秋の名月(十五夜)

秋の味覚 里芋

 
中秋の名月は旧暦の8月15日にあたることから十五夜と呼ばれています。2023年の中秋の名月は9月29日です。

また、この時期収穫が近い里芋にちなんで「芋名月」とも呼ばれます。

十五夜には縁側やベランダに出て、台の上に月見団子や皮つきでふかした里芋などを供えたり、秋の七草などを活けて楽しみましょう。
 

里芋はラップをしたままレンジをすると簡単に調理できて便利ですよ。

 
現代では少なくなったと思いますが、酒宴を催し詩歌を読むという習わしもあるそうです。
 

後の名月(十三夜)

秋の味覚 栗

 
後(のち)の名月は旧暦の9月13日にあたることから十三夜と呼ばれています。2023年の後の名月は10月27日です。

また、この時期収穫が近い栗や豆(大豆)にちなんで、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。

十三夜には里芋代わりに栗や豆を供えます。
 

お月見のお供えもの

地域によっても異なりますが、お供えものについてご紹介します。

すすき

神様を招いたり、魔除けの意味ですすきをお供えします。
※幹線道路沿いや空き地など、意外な場所に雑草として生えていることがあります。お近くを探してみてください。
 

お団子

十五夜のお月見団子を手作り
お月見団子をアレンジ
いろんな味のお月見団子

 
十五夜には15個、後の名月には13個のお団子を三方という台に乗せてお供えします。

今年我が家では、市販の団子粉で団子を作り、三方でなくお皿に乗せてお供えしました。市販のあんこや、みたらし、きな粉で美味しくいただきました。

団子粉はスーパーなどに売っており裏の表示通りに作れば、白玉の要領で簡単に作れます。
 

忙しい方も多いと思いますので、そんな方は市販のお団子を串からはずしてピラミッド型に並べるだけでも雰囲気が出ると思いますよ。

   
折り紙のウサギも子どもと一緒に作りました。
折り紙は手軽に季節の行事を楽しめるので、忙しい方にもお薦めです。
折り紙でつくる季節の飾り(Amazon)

また、三方はホームセンターなどにも売っていました。今回は使用しませんでしたが、我が家の三方は5号(5寸)サイズ。200gの団子粉で団子を15個作り、ピラミッド型に積んで丁度ぴったりくらいのサイズでした。ご参考までに。
 

その他

秋の七草

 
秋の果物や植物などをお供えします。植物は秋の七草などが一般的ですが、身近で手に入る秋の植物でよいと思います。また、お神酒(みき)を供えてもよいでしょう。

関東の一部の地域では豆腐を供える風習があるそうです。皆さんの地域では何をお供えするか調べてみるのも楽しいと思います。
 

豆知識

現在ではあまり耳にしませんが、「お月見どろぼう」という古い風習があります。子ども達はお月見のお供えものを盗んでもよいというもので、盗まれた家は「神様が食べた」といって縁起が良いとしたそうです。
 

子どもへ伝える

子どもと一緒にお団子を作ったり、飾ったり、食べるだけでも楽しい秋の思いでになると思います。雲がなく月を眺められるとよいですね。

季節の行事、文化、地域の風習など、子どもと一緒に少しずつ学んでいきたいと思います。