せっかく下関に来たら、
ふぐを見たい。
唐戸市場で海鮮を味わいたい。
関門橋の見える絶景を楽しみたい。
山口県にある市立しものせき水族館『海響館』は、その希望を全て叶えられる場所にあります。
水族館があるなら行ってみようかなという軽い気持ちで訪れたからでしょうか。想像していたよりも「すごい!」がたくさんあり、楽しい時間を過ごすことができました。
世界に数体しかない巨大な骨格標本も見られますよ!
この記事では、子供と市立しものせき水族館『海響館』に行った感想などをお伝えしています。
山口県下関市を訪れたら、是非足を運んでほしい水族館です!
潮流とは何か知っていますか?
海響館に入ってすぐ、2Fから4Fに続くエスカレーターに乗ります。このエスカレーターに乗ると周囲の壁に色々なものが映し出されるので、それも是非楽しんでくださいね。
最上階に着くと現れるのが、関門潮流水槽です!
水深は約5m、水槽にいる魚たちは全て関門海峡に生息いるもので、およそ100種類いるそうですよ!
「外に本当の関門海峡や関門橋が見える!」、「関門海峡のお魚がいっぱい!」という楽しみ方も勿論できるのですが、知っていると面白いことがあります。
それは、「潮流とは何か?」ということなんです。
潮流とは、
海の干満により周期的に流れの方向が変わる海水の流れのことで、海峡などの狭く入り組んだ地形で両端の潮位差が大きくなる場所に生じます。
(関門海峡では、瀬戸内海側から日本海側へ流れる潮流を「西流れ」、日本海側から瀬戸内海側へ流れる流れ「東流れ」と呼んでいます。)
関門海峡の潮流については、国土交通省九州地方整備局の関門航路事務所のHPを参照されると、わかりやすいと思います。リンクを貼っておきますので、良かったら確認してみてください。
関門潮流水槽は、関門海峡の潮流を再現しています。
だから、水槽の中には水の流れがあるんです!
しかも窓の外の景色とリンクしているのが素敵すぎる!!
関門海峡の潮流は、日本三大潮流の一つで、潮流の速さが鳴門海峡・来島海峡に次いで第三位です。
潮流が速いと何が起きるか?
速い流れと遅い流れの境目で速度の差により回転力が生じて、渦ができるそうです。
タイミングが合えば、関門潮流水槽でも水中でできる見事な渦を観察できますよ!
これは一見の価値ありです!!
関門潮流水槽の中には、本当にたくさんの魚たちが悠然と泳いでおり、海中トンネルもあります。
時間が合えば、「関門ダイブ」というイベントを是非楽しんでみてください!
詳しいイベントスケジュールは、海響館の公式HPを確認してみてください。
やっぱりフグがすごい! ~ 世界一の種類数!
下関と言えば、やっぱりフグ!
市立しものせき水族館「海響館」は、フグ目魚類の展示種類数が世界一なのだそうです!!
因みに、カワハギやハリセンボンなどもフグ目のお魚です。
フグはとても個性的で愛嬌のある顔の子が多いので、是非お気に入りのフグを探してみてください。きっと想像以上に多くのフグ(の仲間)に出会えますよ。
柄やお顔がユニークなフグの仲間や
突起があって目がクリクリなフグの仲間や
小さくてカラフルなかわいいフグの仲間まで
他にも、まだまだたくさん!
アシカ&イルカショー ~ 2種共演がお見事!
市立しものせき水族館「海響館」では、イルカとアシカが一緒にショーをします!
イルカショーの前座でアシカショーというような単独のショーではなく、イルカとアシカがちゃんと共演しているストーリーがとても面白いです!
チューだってしちゃうんです!
イルカが立つなら・・・
アシカも立って・・・
九州に届きそうな、ものすごい声で吠えます!
アシカ、声でかすぎ!
イルカが飛ぶなら、アシカも負けてはいません。
ゴミ集めだってこの通り!
イルカとアシカの共演が見事な、クスッと笑えるショーでした!
かわいいスナメリ ~ スナメリのバブルリングは海響館だけ!
スナメリとは、シロイルカを小さくしたような小型のイルカで、背びれがなくジャンプもしません。
でも、顔もサイズもとってもキュートなのです!!
私は20年程前に初めて見て以来、スナメリの大ファン!
スナメリが口に空気を含んで、フッと息を拭き出すときできるリングが、バブルリングです。この、スナメリのバブルリングが見られる水族館は、市立しものせき水族館「海響館」だそうですよ。
絶滅危惧種でもあるかわいいスナメリのショーを是非見てほしいです!
ペンギンがイキイキ! ~ 国内最大級!
市立しものせき水族館「海響館」は、ペンギン展示では国内最大級で、キングペンギン・ジャンツーペンギン・マカロニペンギン・ミナミイワトビペンギン・フンボルトペンギンに会うことができます。
空を飛べなくても、どうしてこんなにも人々を魅了してしまうのでしょうか。
ペンギンって、やっぱりかわいいですよね。
しかし、世界のペンギン18種のうち半分以上は絶滅に危機に瀕しているそうです。
例えば、市立しものせき水族館「海響館」にいる「マカロニペンギン」は、最も生息数の多いペンギンであるにも関わらず、減少速度が速く、将来的には絶滅する危険性すらあるそうです。(何が起きているのか気になります・・・。)
目の上に黄色の飾り羽がついているところが、「イワトビペンギン」に似ていますが、黄色い羽が左右でつながっています。
ちなみにこちらが、イワトビペンギンです。
ペンギンの中では2番目に大きいキングペンギンは、声も大きかった!
頭に白い模様があるのが特徴のジャンツーペンギンは・・・
泳ぐ速度が時速36kmで、ペンギンの中で最速!!
水中トンネルで、速さを実感してみてくださいね!
水中を泳ぐペンギン達を見ながら行う「ペンギン大編隊」という解説イベントもあります。
ペンギンと言うと寒いところにいるイメージがありますが、温帯に生息するものおり、市立しものせき水族館「海響館」では、フンボルトペンギンが屋外でも飼育されています。
よく動物園や水族館で見かけるこのフンボルトペンギンも絶滅危惧種だそうです。海響館では、フンボルトペンギンのイベントもたくさんあるので、是非触れ合ったり生態について学んだりしてみてください。
【フンボルトペンギンのイベント】
- ペンギンのごっくんタイム
- ペンギンフィールドガイド
- ペンギンレンジャー
- ペンギンタッチ
※イベント内容は、時期によっても異なる場合があります。
生き物好きの息子が気になった子たち
フグ以外で印象で印象に残っている生き物は何か、息子に聞いてみたところ、まず一番に出てきたのがマンボウでした。
マンボウって、どこの水族館にもいるわけじゃないから、やっぱり見られて嬉しいな。
風貌も泳ぎも、他の魚とは何かが違う個性的なお魚です。
他には、カブトガニ・シーラカンスの標本・ピラルクの名前があがりました。
カブトガニ
環境省の「せとうちネット」によると、生息地は瀬戸内海一帯と北九州の一部で、その数は年々減少しているそうです。
シーラカンス標本
日本初上陸の標本だそうです。シーラカンスの標本が見られる国内の水族館は、私の知る限りでは海響館と静岡県の沼津港深海水族館だけです。
(※沼津港深海水族館では冷凍したシーラカンス標本)
ピラルク
ピラルクは世界最大級の淡水魚で、大きなものでは4mにも達します。エラ呼吸以外にも肺呼吸をしており、しゃくれた口が呼吸するのに好都合なのではないかと言われているそうです。
市立しものせき水族館「海響館」では、曜日によっては「ピラルクのパックンタイム」というイベントがあります。タイミングが合えば、豪快な捕食シーンを目にすることができます。
びっくりサイズの骨格標本 ~ 本物は国内で海響館だけ!
下関にはクジラを古くからクジラを食べる風習があるそうです。実は、フグだけではなく、クジラとの関わりも深い場所だったんですね。
そんな下関には、日本で唯一、本物のシロナガスクジラの骨格標本が見られる場所があるのです。それが、市立しものせき水族館「海響館」だなんて!
世界にも数体しかないと言われているので、とっても貴重ですよね。
ロンドン自然史博物館に行かなくても、見られるんです!!
写真では、大きさを伝えきれないので、是非現地で体感してみてください。
恐竜さながらのド迫力!!なんと26mだそうです。
26mがどれ程大きいのか、人間やジンベイザメと比較してみると・・・
この大きさ!!
ちなみに、ブラキオサウルスよりも大きい!
【関連情報】日本でシロナガスクジラ骨格標本のレプリカが見られる場所
- 千葉県・道の駅 「和田浦 WA・O!」
- 和歌山県・太地町立くじらの博物館
おまけ ~ お土産
お土産は、息子が私にマグネットとガーゼタオルを選んでくれました。
あとは、「月でひろった卵」というお菓子も買いました。
「月でひろった卵」は、仙台の「萩の月」の味に似ていました。