小学2年生になると、いよいよ算数に『かけ算』が登場します。
算数が苦手な子供にとっては『九九』を覚えるだけでも大変なので、『かけ算の文章題』が更に難しく感じるかもしれません。
この記事では、小学2年の我が子に実践している『かけ算の文章題』の教え方を、例題をあげながら詳しく説明していきます。
ポイントは、絵でイメージした『具体的』なものを、簡素な式や図『抽象的』なものに置きかえながら解くという点です。
算数が苦手な子供にとっては、少しでも手がかりが多い方がわかりやすいと考え、赤、青、黄の3色を使って色による識別もできるように工夫しました。
教え方~『具体』から『抽象』へ
1さらにドーナツを3こ のせた さら が、2さら あります。
ドーナツはぜんぶで何こありますか。
STEP1 絵でイメージ
STEP2 ブロックでイメージ
絵でイメージすることになれてきたら、少し簡略化してブロックで書いてみてもOK。
STEP3 抽象化して式に導く
3の2倍と言われたら、式にしやすいです。
でも『文章題』では、
色々な表現のしかたがあるので、こんな風に書かれてしまいます。
ドーナツを3こ のせた さら が、2さら・・・
STEP1やSTEP2のように、毎回、絵や図を描くわけにもいきませんよね。
だから、抽象化してこのように書きます。
(わかりやすいように単位などを書き添えてもOK。)
1さらの部分を〇で表現して、その”さら”の 中のドーナツの数3という数字で表します。
そして、ドーナツが3こ のった”さら”が 、2さら だから ”×2” とします。
この記事では、学校のテストの際に困らぬよう、絵や図を使わずに初めからSTEP3の式を立てることを目標としています。
(慣れるまでは、STEP1やSTEP2を書いて考えてみてください。)
れんしゅう問題~基礎
◆もんだい1
赤いリボンの長さは2mです。青いリボンの長さは赤いリボンの3ばいです。
青いリボンの長さは何mですか。
何倍という表現があるので、かけ算だとわかりやすい問題です。
だから、
2×3=6 答え 6m
◆もんだい2
1さつ あたり4mmの あつさ のノートを4さつ つみ上げると、高さは何mmになりますか。
1さつあたりの厚みを〇の中に書くと、次のようになります。
だから、
4×4=16 答え 16mm
◆もんだい3
バスケットボールのせん手の数は、1チームあたり5人です。6チームで しあい をすると、せん手はぜんぶで何人になりますか。
1チームあたりの人数を〇の中に書くと、次のようになります。
だから、
5×6=30 答え 30人
◆もんだい4
1日5こずつクッキーを食べました。3日間食べると、ぜんぶで何こ食べることになりますか。
1日に食べるクッキーの数を〇の中に書くと、次のようになります。
だから、
5×3=15 答え 15こ
れんしゅう問題~応用
◆もんだい5
1はこにチョコレートが4こ入った はこ が3はこ と、5こ入った はこ が2はこ あります。
チョコレートはぜんぶで何こありますか。
わかるところから考えてみましょう。
”?”マークのところも同じように書いてみると・・・
だから、
4×3=12
5×2=10
12+10=22 答え 22こ
◆もんだい6
1パックに3こずつ おにぎりをつめました。4パックつめて、2こあまりました。
はじめに作ったおにぎりは何こですか。
わかるところから考えてみましょう。
”?”マークのところも同じように書いてみると・・・
あまりの部分は、数字だけ書いてもOKです。
(息子は、〇印を数の分だけ書いています。)
式にすると、
3×4+2=12+2=14 答え 14こ
まとめ~算数文章題について
算数の文章題が苦手な息子は、そもそも文字を読むことも得意ではありません。
苦手意識ゆえに、1つわからないことが出てくると、気持ちが焦って余計にわからなくなってしまうようです。
そんな時は、文を切り分けて考えるようにしています。
- ここまでならわかる。
- わかるところまで図や式にしてみよう。
- わかったことを組み合わせてみよう。
など、パズルを完成させるように少しずつ”わかる形”に落とし込んでいくと、案外すんなりわかることがあります。
時間と根気が必要ですが、焦らずに1つずつ算数の苦手を克服していきましょう!