冷蔵庫に賞味期限切れの卵が二つ。ただ捨てるのももったいないので、何か実験遊びができないか調べてみました。 するとおもしろそうな記述を発見しました!
レファレンス共同データベース
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115999
こちらによると、卵の殻がお酢で溶けて、元の大きさより大きくなるそうです。
この記事では、ぷよぷよ『スケルトン卵』で子どもと一緒に遊んだ様子についてお伝えしていきます。
殻が溶けるまで
用意するもの
- 透明の容器
- お酢
- 卵
観察しやすいように透明の容器を用意して卵を入れます。
卵が完全に浸るくらいにお酢を入れ、冷蔵庫で3日~4日おきます。
冷蔵庫の温度によってはもう少し時間がかかるかもしれません。自由研究にするなら、常温に置いたものと冷蔵庫にいれたものとで、完成までの時間を比べてもよいかもしれませんね。
注意点は、完全に密封しないこと。ふんわりラップをかける程度にしましょう。
しゅわしゅわーっと発砲してきます!
卵の殻が消えた!
4日目に卵をつついてみたところ、殻は完全になくなっていました。とても弾力がある感じ!まだ表面が白かったので、更に放置してみることにしました。
ちょうど1週間後に、取り出してみるとこんな感じに。
まだ表面が白かったので、子どもと一緒に水道水で洗ってみました。
するとついにスケルトンに!
弾力もあって、数センチくらいの高さから落とすと、ぼよ~んと跳ねて大人も楽しいです!
次は、子どもが黄身を見たいと言ったので、懐中電灯で照らしてみました。
黄身も薄っすら見えて、「宝石みたい!」と子どもも興奮していました。
どれくらい跳ねるか試してみよう!と親子で張り切って高さ10センチくらいのところから落としてみたところ・・・・・・
あっけなく白い膜(卵殻膜)がやぶれて、がっかり。
でも子どもはなぜか、膜に興味津々で「わーすごい!」と引っ張って遊んでいました。
割れた卵は少しお酢の匂いがしました。今回は賞味期限が切れた卵なので、味見はしませんでした。新鮮な卵を使った場合も食べない方が無難だと思います。
原理を子供と一緒に考えよう!
我が子はまだ化学に興味がないので、
「卵の殻はカルシウムだよね?」「カルシウムは酸に溶けるんだね?」「虫歯みたいだね!」という会話をしました。虫歯に少しは怯えてもらわないと!?と。
注)正確には卵の殻は炭酸カルシウム、歯はリン酸カルシウムなので、虫歯の原理とは少し違います。
もう少し子どもが興味を持ってきたら、自由研究にしても面白いと思います。あまり親が答えを教えすぎないように、うまく子どもを誘導してあげましょう。子どもが自分で調べたいと思ってくれたら嬉しいですね。
自由研究のヒント
- 室温の変化で、殻が溶けるまでの時間は変わるのか?
- 殻が溶ける前と溶けた後で、お酢の成分が変わったのか?
→リトマス試験紙を使って調べてみる(薬局やネット通販で購入可能)
- 卵の構造を調べてみる
- 浸透圧について調べてみる
→殻がある時とない時で大きさを比較してみる
- 化学式を考えてみる
◇◆◇親御さんのための答えはこちら◇◆◇
CaCO3+2CH3COOH→CO2+H2O+(CH3COO)2Ca
炭酸カルシウム+酢酸→二酸化炭素+水+酢酸カルシウム