前歯が生え変わり始めた息子は、歯並びが悪く一部反対咬合の歯があるため、受け口になる可能性があるそうです。
正常なかみ合わせは、上の前歯が下の前歯よりも前に出ています。しかし反対咬合(受け口)は、下の前歯が上の前歯よりも手前に出て生えており、上下が接している場合には交叉咬合とも呼ばれます。
今回歯医者で診断を受けたところ、前歯の生え変わり初期で反対咬合(受け口)の程度がまだ軽度である息子は、自分で治すこともできると教えてもらいました。
歯並びに関しては、焦り過ぎも放置も良くないということを改めて感じました。歯医者さん曰く「大人になってからでも歯をきれいに動かすことは可能ですが、顎(あご)を変えるのは困難。」なのだそうです。
そして、顎(あご)の成長はある年齢で止まってしまうことも学びました。息子のような反対咬合(受け口)は顎(あご)の成長に大きな影響を与える可能性が高いそうです。
適切な診断やアドバイスを元に、早い時期から正しく経過観察をする方が良かったなという反省も踏まえ、歯医者さんから教わった自宅での治し方をお伝えします。
歯医者さんから教わったこと~反対咬合(受け口)
あくまでも息子の反対咬合(受け口)のケースについての話になります。図1のように一か所だけ反対咬合(受け口)の箇所があります。そのせいで、前後だけではなく左に少し下顎(あご)がずれているそうです。
前歯の生え変わり時期で且つ軽度の反対咬合(受け口)である息子の場合、アイスの棒を使って自宅で簡単に治すことができると教わりました。
動かしたい歯でアイス棒をかじり、図2のようにテコの原理で上の歯を前へ押し出します。本当にこれだけ・・・。
「えっ、こんなことで本当に治るの?」と思ってしまいますよね。どんなアイス棒でも良いか伺ったところ、ガリガリくんのような普通の太さのスティックで良いそうです。
時間は一日一回30分(連続)、テレビを見ながらでどうでしょう?とのご提案でした。我が家では、テレビを見る時に、息子自身が手鏡で位置確認をしながら30分間連続で行っています。
歯が少し痛くなるくらいが目安です。(痛さがまるで無い場合は、力が弱い可能性があります。)
ただし息子の場合は犬歯だったので、アイス棒がすぐダメになるのが難点でした。
一回で二本は使ってしまいます。アイスを食べ続けるのも大変なので、途中からは木製スティック(へら)を百均のダイソーで購入して使用しました。
マドラーが売っているコーナーに置いてありましたが、どこでも売っているわけではないようです。インターネットでも、100円台からまとめ売りされていましたので検索してみてくださいね。
反省点~もっと早くに反対咬合の問題に気が付けば・・・
母子手帳をよく確認してみたところ、3歳児検診の時から反対咬合(受け口)を指摘されていました。当時は、反対咬合についてよく知らなかったので、あまり気に留めていませんでした。
ところが小学2年生の今、歯医者に行って知ったのは、反対咬合(受け口)は単なる歯並びの問題だけではなく、顎(あご)の発達にも大きな影響を与えるということです。歯医者さん曰く、「特に中心の前歯2本の位置が重要。」なのだそうです。もっと早く反対咬合について専門医に相談していればと後悔しました。
教えていただいた話によると、上顎は10歳くらいまでは成長するようです。(下顎は上顎よりも少し遅れて成長するそうです。)ですから、息子の場合には概ね10歳(小学5年生)くらいまで経過観察を続けて、それから矯正の必要があるか否かを考えれば間に合いそうとのことでした。
歯並びは最終身長や生えるタイミングにも左右され、運もあるそうです。本当に困った問題ですよね。
特に反対咬合(受け口)の場合には、見た目の歯並び以上にかみ合わせなど健康上の問題に発展しかねません。いずれにしても、早めに相談に行くと安心できるなと思いました。
矯正するか否かの判断は慎重に!
息子はずっと同じ小児歯科に通っていました。そこで先生に、「なるべく早く歯科矯正医を紹介します。大人になってからでも矯正をした方がよい歯です。」と言われてしまったのです。ここでは、反対咬合(受け口)についての指摘はありませんでしたが、問題が大きいことだけは伝わりました。
私自身が大人になってから矯正をしたこともあり、高額な費用のことや痛みや不便さがよくわかります。できることなら矯正を避けたい。でもやはり不安である。そんな思いを抱え悩んだ末、別の歯科(矯正歯科ではない医院)に変えてみることにしました。
その結果、レントゲン写真で未だ生えていない永久歯を確認したり現状の生え方を確認してもらい、3カ月に一度経過を見ながら10歳くらいまで待って、矯正医に紹介状を書くか決める方針になりました。
同じ一般歯科でも、先生の専門性などで、見立ても異なることが今回わかりました。
因みに息子は舌の動きも悪いそうで、舌のトレーニングも教えていただきました。舌や口腔内の筋肉の付き方で顎の発達や歯並びが変わってくるのだそうです。このような指導(MFTトレーニング)をしてくれる歯科は矯正歯科の場合が多いようですが、気になる方は矯正だけに頼らない歯科医を探してみてください。
まだ年齢が低くかつ矯正はなるべく避けたいという方は、口腔筋機能療法(MFTトレーニング)の本を探してみてもよいかもしれません。
すぐに矯正を考えなければならないというものでも、問題を放置してよいというものでもないと感じました。
反対咬合(受け口)に限らずお子様の歯並びでお悩みの方は、お子様に合った様々な選択肢を模索してみてください。