今年の夏に育てた朝顔から、たくさんの種が取れました。立派な種は来年用に保管しておき、少し出来の悪かった種を利用して、家の中で発芽の様子を観察することにしました。
観察の様子
朝顔の種を水で浸した脱脂綿に包み、上からアルミ箔で遮光。
そっと種を覗いてみると、一つだけ種が膨張。
膨張を確認してから半日後に根っこらしきものが出現。
子供曰く「くちばしみたい」とのこと。
試しに朝顔の種をカッターで慎重に切り、断面を観察。
子供曰く「キャベツみたい」とのこと。断面の様子からも、出てきたのは根だと判明。
水を吸収しないと成長できないから根から生えるのだと親子で談義。
このまま、どこまで育つか見てみたいとの要望で育て続けたところ、5日目で双葉が出現。
細かい根と、太い根が脱脂綿に突き刺さるようにして成長していることを確認。
③と④の様子から『なぜくちばしみたいなのか?』と親子で話し合いました。
子供:先端がかぎ状だと上手く土を掘り進められるからじゃない?
母:種の外皮が固いから、自然と曲がってしまったんじゃない?
子供:そんなわけないよ!?それはおかしいでしょ(笑)
※答えは二人ともわからないままですが、あれこれ考えました。
12日経過しても双葉が開かず。丈も14cmと、かなり徒長。
日照不足の可能性もあるので窓辺に移動。
双葉が開かない原因を考察すべく、根の様子を観察。色も茶色に変色し、長さも⑥の5日目の時点から殆ど変化なし。
根が弱っているから双葉が出ない可能性も有り。
窓辺に移動しても双葉が開かないのは栄養が足りない可能性もあると親子で考え、液体肥料を投入。
液体肥料の効果なのか、翌日すぐに変化有り。本葉の1枚目出始め。しかし未だに双葉開かず。
双葉は開かないまま、本葉のみ成長。本葉2枚目出始め。
双葉は開かないまま、本葉のみ成長。本葉3枚目出始め。
本葉3枚が順調に成長するも、双葉はやはり開かず。
本葉4枚目、5枚目も出始め。双葉は開かず
本葉の先端が伸び始め。
ここから3日後には更に20㎝程伸びたが、支柱がないため折れて観察終了。
最後まで双葉は開かず。
最後まで双葉が開かない要因は掴めないままでしたが、根が弱り徒長してしまった非弱な苗でも、栄養を与えることで、ある程度大きくなることがわかりました。
受け皿は汚れますので、使い捨てのものがお薦めです。
不要となった種など身近にあるものでも、観察して楽しむことができました。
考察の仕方
レポートの書き方がわからないお子様には、まず親がポイントを教えてあげるのがよいと思います。例え文章として作成しなくても、親が子どもに手順を示すことで、やり方を徐々に理解していくと思います。
慣れてないお子様への親の働きかけは、
STEP1
毎日観察するように、親子で一緒に楽しむ。
STEP2
親子で一緒に発見を探す。
STEP3
「なぜだろうね?」と問いかけるなど、子どもが自ら疑問を持つ工夫をする。
STEP4
疑問が生まれたら、調べる前に親子で答えを考えてみる。
STEP5
自分の答えが正しいか調べてみる。
学年が上がってきたら、自分の仮説が正しいか自分で検証してみる。
立派なレポートを作るより、まずは過程を楽しむことを子どもに感じてもらえたらと思います。