【子どもと科学】朝顔の『発芽』かんさつ記

朝顔の種の中身を観察 観察・実験・知的好奇心

 
今年の夏に育てた朝顔から、たくさんの種が取れました。立派な種は来年用に保管しておき、少し出来の悪かった種を利用して、家の中で発芽の様子を観察することにしました。

観察の様子

朝顔の種を濡れた脱脂綿に包み、上からアルミホイルで遮光
①1日目 観察開始

朝顔の種を水で浸した脱脂綿に包み、上からアルミ箔で遮光

朝顔の種 発根直前に膨張
②3日目 午前

そっと種を覗いてみると、一つだけ種が膨張。

朝顔の種 発根
③3日目 午後

膨張を確認してから半日後に根っこらしきものが出現。

子供曰く「くちばしみたい」とのこと。

発根した朝顔の種の断面
④3日目 種の断面観察

試しに朝顔の種をカッターで慎重に切り、断面を観察。

子供曰く「キャベツみたい」とのこと。断面の様子からも、出てきたのは根だと判明。

水を吸収しないと成長できないから根から生えるのだと親子で談義。
 

朝顔の双葉が開きそう
⑤5日目 双葉が開きそう

このまま、どこまで育つか見てみたいとの要望で育て続けたところ、5日目で双葉が出現。

朝顔の根っこの様子
⑥5日目 根の様子

細かい根と、太い根が脱脂綿に突き刺さるようにして成長していることを確認。

③と④の様子から『なぜくちばしみたいなのか?』と親子で話し合いました。

子供:先端がかぎ状だと上手く土を掘り進められるからじゃない?

母:種の外皮が固いから、自然と曲がってしまったんじゃない?

子供:そんなわけないよ!?それはおかしいでしょ(笑)

答えは二人ともわからないままですが、あれこれ考えました。

 

朝顔の芽が徒長して双葉が開かない
⑦12日目 双葉が開かない

12日経過しても双葉が開かず。丈も14cmと、かなり徒長。

日照不足の可能性もあるので窓辺に移動

朝顔の双葉が開かない原因は根っこにあり?
⑧12日目 根の様子を確認

双葉が開かない原因を考察すべく、根の様子を観察。色も茶色に変色し、長さも⑥の5日目の時点から殆ど変化なし。

根が弱っているから双葉が出ない可能性も有り。

朝顔の芽に液体肥料を与えてみる
⑨15日目

窓辺に移動しても双葉が開かないのは栄養が足りない可能性もあると親子で考え、液体肥料を投入。

朝顔の双葉が開かないまま、本葉が出始めた
⑩16日目 本葉1枚目出始め

液体肥料の効果なのか、翌日すぐに変化有り。本葉の1枚目出始め。しかし未だに双葉開かず。

朝顔の双葉が開かない状態で本葉が一枚出た
⑪18日目 本葉2枚目出始め

双葉は開かないまま、本葉のみ成長。本葉2枚目出始め。

朝顔の双葉が開かない状態で本場が二枚出た
⑫23日目 本葉3枚目出始め

双葉は開かないまま、本葉のみ成長。本葉3枚目出始め。

朝顔の本葉は順調に成長するも双葉は開かない
⑬28日目 本葉3枚順調に成長

本葉3枚が順調に成長するも、双葉はやはり開かず。

朝顔の本葉が4枚目5枚目出るも、双葉は開かない
⑭32日目 本葉4,5枚目

本葉4枚目、5枚目も出始め。双葉は開かず

朝顔の本葉4枚目以降、茎が伸び始めるも双葉開かず
⑮34日目 先端伸び始める

本葉の先端が伸び始め。

ここから3日後には更に20㎝程伸びたが、支柱がないため折れて観察終了。

最後まで双葉は開かず。

 

最後まで双葉が開かない要因は掴めないままでしたが、根が弱り徒長してしまった非弱な苗でも、栄養を与えることで、ある程度大きくなることがわかりました。

受け皿は汚れますので、使い捨てのものがお薦めです。

不要となった種など身近にあるものでも、観察して楽しむことができました。

 

考察の仕方

レポートの書き方がわからないお子様には、まず親がポイントを教えてあげるのがよいと思います。例え文章として作成しなくても、親が子どもに手順を示すことで、やり方を徐々に理解していくと思います。

慣れてないお子様への親の働きかけは、
 

STEP1
毎日観察するように、親子で一緒に楽しむ。

STEP2
親子で一緒に発見を探す。

STEP3
「なぜだろうね?」と問いかけるなど、子どもが自ら疑問を持つ工夫をする。

STEP4
疑問が生まれたら、調べる前に親子で答えを考えてみる。

STEP5
自分の答えが正しいか調べてみる
学年が上がってきたら、自分の仮説が正しいか自分で検証してみる。

 

立派なレポートを作るより、まずは過程を楽しむことを子どもに感じてもらえたらと思います。

  

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