東京都・池袋駅から徒歩圏内のビルの屋上にある『サンシャイン水族館』は、海が近くにないけれど、海に住む生物や珍しい生物にもたくさん会うことができます。
海の生き物が大好きな小学生の息子は、2か月に1回程度どこかしらの水族館を訪れています。そんな息子が、「サンシャイン水族館って楽しいね!」と言いました。
- いつ行っても新たな発見ができる。
(いきものディスカバリーなど)
- 都会のビルの屋上という立地を活かしている。
(サンシャイン水族館ならではの風景など)
- 知的な発見がたくさんある。
(深海生物や最新の生き物情報など)
など、息子が興味を持った点を中心に、サンシャイン水族館の魅力をお伝えしていきます。
チケット・駐車場・所要時間など
【チケットについて】
私が訪れた時は、日時指定チケットが必要でした。つまり窓口や券売機での販売はありませんでした。
これを知らずに行ったため、希望時間に入園できなかませんでした。ご注意ください。
(希望時間帯に空きがあれば、その場でもスマホやコンビニなどで購入ができます。)
詳細は、サンシャイン水族館の公式HPで確認してください。
購入方法は3つ(年間パスポート以外)
- 日時指定WEBチケットを購入
希望時間帯の10分前までにスマホやパソコンから購入します。(事前決済)
その後、購入したWEBチケットを水族館で提示します。
- ファミマで当日の日時指定チケットを購入
ファミマのマルチコピー機で操作後、コンビニ店内で決済します。
サンシャインシティ・アルパ2Fにもファミマがあります。マルチコピー機の詳しい操作方法はサンシャイン水族館の公式HPより確認できます。
購入できるのは当日のチケットで、希望時間の1時間~1時間半(※時間帯によって異なる)前までに購入する必要があります。購入したコンビニチケットを水族館で提示します。
- 優待券などがある方は日時指定WEB整理券を取得
希望時間帯の10分前までにスマホやパソコンから整理券を取得します。その後、取得した整理券とお手持ちの優待券などを一緒に提示し、必要に応じてサンシャイン水族館の窓口で決済します。
対象者は、招待券、前売り券、JAF割引など各種割引サービスを利用する方です。
私はJAF割引があったので3の方法で購入しました。
その場で慌てて整理券を取得したので、予定していた時間帯の空きがなく、2時間後の枠になってしまいました。皆様はご注意ください。
【所要時間】
イベントなどに参加しない場合、1時間半~2時間くらいだと思います。
(私の場合は約1時間半)
【駐車場】
首都高直結のサンシャインパーキングが便利です。(1800台収容)
サンシャインシティ内での買い物や飲食の金額に応じて割引があります。
詳細はサンシャイン水族館の公式HPで確認してください。
ちなみに、水族館の出口のすぐ手前に駐車サービスの受付がありました。
見ごたえがあった水槽はコレ!
サンシャイン水族館はビルの屋上にありますので、海のそばにある水族館ほどの大きな水槽はありません。
でも、ビルの上にいることを忘れるくらい悠々と泳ぐ魚やイキイキとした動物たちを見ることができます!
【ビルの上とは思えないサンシャインラグーン(大水槽)】
メガネモチウオ(別名ナポレオンフィッシュ)が大きくて驚きました!
ベラの仲間では最も大きく、最大2m程度まで成長するそうですよ。メガネモチウオは絶滅危惧種でもあります。
また、ドクウツボもかなり大きいです。子供の頭とドクウツボの頭が同じくらい・・・。
海の生き物好きの息子も大興奮です!
毒があるみたいだけど、水槽の中のダイバーさん大丈夫なのかな?
あ、それは大丈夫!
食べなけらばいいんだよ。
戦う水中生物大百科という本に出ていたから知ってるんだ。
【癒しのクラゲパノラマ&クラゲトンネル(大水槽)】
クラゲも幻想的です。
※通常はクラゲトンネルもあるようですが、今回は改装中でした。
【いつまでも見ていたくなるマイワシの回遊水槽】
回遊しているイワシは、他の水族館でも見たことがあります。
サンシャイン水族館にはマイワシの回遊水槽があるんです。
実はそんなに大きくないです・・・。
それなのに、いつまでも見ていたくなるのです。
それは、きっと程よい大きさの水槽だから。
じっくり間近で観察できますよ!
マイワシの表情まで、よーく見えるんですよ。これには驚きです。
さりげなく混じっているコブダイも、何だか気になって何度も見てしまいました・・・。
サンシャインと言えばコレ!~大人気!屋外のほ乳類&鳥類
ビルが見える!ここは一体どこ?
そんな気分になってしまう『サンシャイン水族館』ならではの屋外エリアには、大人気の生きもの達が待っています!
【アシカっておもしろい!】
まず最初に目につく透明のリング『サンシャインアクアリング』でアシカがお出迎え!
透明リングの中をグルグル泳ぐアシカさんをずっと追いかけていた息子が叫びました。
すごーい。今、手を振ってくれたよ!
「そんなわけないよ」と気にとめませんでしたが、帰宅後に息子のデジカメ画像をチェックしたら、何と手を振っていました・・・。
真偽は定かではありませんが、確実に人間のことを見ている賢い生き物だと思いました。
リング以外にも、いるんです。
普段は悠々と!
しかし、突然激しく・・・
「どうしたの?アシカさん」と思っていたら、頭上でこんなことが始まっていました。
いつでも、どこかで”何かが起きている”
これが、サンシャイン水族館名物『いきものディスカバリー』ですね!
(※屋内には、淡水に住むバイカルアザラシがいますよ!)
【カワウソってこんなに可愛いの?】
子供から大人まで皆をメロメロにしていた生き物は、カワウソです。
ハンモックでスヤスヤ~。
それだけでもかわいいのに、一匹だけ、こっくり、こっくり・・・。
ハンモックから頭が落ちそうに→起きて戻る→落ちそうに→戻る・・・
そんな愛嬌たっぷりの子がいました!
カワウソがこんなに可愛かったとは、今まで気が付きませんでした。
【まるで都会の空を飛んでいるようなペンギン!】
サンシャイン水族館ならではの景色。それはビルと空と水槽のコラボ。
そんな特徴を活かした素敵な展示が『天空のペンギン』です。
水槽の向こうに空が見えるので本当にふしぎな光景です!
【注目して!これがペリカン!】
普通の動物園や水族館では、そんなに注目されないかもしれないペリカンですが、サンシャイン水族館なら、とてもよく観察できます。
こんなにペリカンを間近で見たのは、初めてです!
想像以上に充実していた生き物たちはコレ!
これは見ないと損!深海生物・深海魚たち
サンシャイン水族館では、2019年より水中ドローンを使って深海調査をしているそうです。
その調査で得た情報を、飼育に活かしているのだとか!?
調査・研究・採集なども手掛けるサンシャイン水族館だから、貴重な深海生物たちを見ることができるんですね!
【生きた化石~日本でほとんど飼育されてないレアな深海魚】
ゾウギンザメは、その名の通り口の先がゾウの鼻のように長いオーストラリア近海に生息する深海魚です。
まだまだ謎の多い魚で、飼育している水族館はサンシャイン水族館を含めてまだ2館だけだそうです!見ないと損ですよね。
何これ!初めて見る魚だ!
海の生き物が大好きな息子も大喜びでした。私も初めて見ます。
目もくりくりで見た目もかわいく、割と活発に泳いでいて見ごたえもありました!
実は、ゾウギンザメは脊椎動物の中で最も進化が遅く、あのシーラカンスよりも進化の速度が遅い古代魚なのです。今後人間の骨粗しょう症の治療に役立つと期待されているそうですよ。
サンシャイン水族館では、ゾウギンザメの卵の孵化ににも成功しており、大学との共同研究などをしているそうです。今後が楽しみなお魚ですね!
【水族館が採集した!日本初公開の深海の捕食者】
魚の図鑑には名前が出ていないかもしれません。そういう時は、深海生物の図鑑を見てくださいね。
こちらが、サンシャイン水族館が駿河湾の2100mより採集したヨコヅナイワシという深海魚です。
最大で2m前後になる魚で、まさにヨコヅナ級の大きさです!
「ヨコヅナという程、そんなにすごいの?」と思う方もいるかもしれません。
そもそも深海にはセキトリイワシというものいて、ヨコヅナイワシもセキトリイワシ科の魚です。
もし深海生物の図鑑があれば見てください。セキトリイワシは20cmくらいのいかにも強くはなさそうなお魚です。それに比べてヨコヅナイワシの歯は鋭くあごも大きい!
ヨコヅナイワシは、生態系ピラミッドの頂点に君臨する可能性がある魚なのだそうです。ヨコヅナイワシは2000年代になってから新種として発見された魚なので、実際に見ることができるのはとても貴重な機会だと思いました!
【新種かも?水深2000mで採集された深海魚】
こちらも、深海生物の図鑑にしか出ていないかもしれません。
水深約1500m~約3500mに生息するソコボウズという白っぽい深海魚です。カチコチに冷凍された状態で展示されていました。
水深2000m付近では割と見られる深海魚らしいのですが・・・。
何がすごいかと言うと、一般的なソコボウズとDNAや骨格が一致しなかったのだそうです。つまり新種の可能性があるということなんです!
深海は不思議がいっぱいですね。
【なかなか会えない大人気の深海生物~国内最長展示76日間!】
深海生物好きの方の間では、結構人気のある深海のタコ・メンダコについてです。
まず、見た目がユニークで普通のタコとはだいぶ違うので、かわいさで人気があります!
メンダコのなかまは、とてもデリケートな生き物で、飼育下で何か月も生きることは難しいそうです。加えて、日本一深い湾・駿河湾の深海漁業にも禁漁期があるので、採集できる時期も限られています。
だからメンダコは、とても貴重なタコなんですね。
サンシャイン水族館では、水中ドローンを使って深海調査などを実施しています。そこで得られた貴重な映像資料を日頃の飼育に活かしているそうです。
だからこそ、サンシャイン水族館は、メンダコの国内最長飼育記録76日間を達成しました!
私が訪れた際には、もうメンダコさんはなくなった後でしたが、生きていた頃の映像や資料が展示されていました。また会える日が楽しみですね。
\沼津港深海水族館も深海生物が豊富です!/
歯がとても特徴的な古代サメ・ラブカのはく製や、深海生物として有名なダイオウグソクムシもいますので、深海ワールドを楽しんでください!
両生類・は虫類もこんなにいた!
トカゲもカメもいるけれど、カエルの種類が多くて楽しかったです!
世界の淡水魚も豊富!
アユやオイカワのような日本の清流にいる淡水魚もいますが、アマゾン川・東南アジアやアフリカの川にいる淡水魚も見ごたえがありました!
生き物好きの我が子が気になったのはコレ!
生き物が大好きな息子が、特に気になった生物をご紹介します!
【まんまの名前、そして何だかかわいい魚】
その名も、ロングノーズバットフィッシュです!
バットは野球のバットではなく、コウモリという意味らしく、ヒレの形がとてもユニークです。
ヒレを使って海底を歩くように移動します。それだけでも面白いのに、たまーに泳ぐんです。しかも、かなり頑張ってる感が出ていてカワイイのです。
【名前は鋭いけれど、ヒレはエレガントな魚】
ずっと見ていられそうなくらい、不思議な姿です!
ちなみにタチウオは、尾びれが無いんです。そして腹びれもウロコまでもない!?
その分、背びれの動きに注目してください!とっても美しいです。
【そもそも好きな魚だけど、これは特にカワイイ】
もともとカエルアンコウという魚が好きな息子が、
これは初めて!
しかも小さくてカワイイ!!
と喜んでいました!
クマドリカエルアンコウと言います。
小さかったのは、まだ幼魚だったのかな??
【口がユニーク、キスしてると見せかけて・・・】
名前は、キッシンググラミー。
このお魚は、名前の通り、2匹が口と口を合わせてキスをしているように見える時があるんです。
でもそれは2匹が仲良しなのではなく、争っている時なんです・・・。
【巨大になります、メンテナンスも欠かしません】
ミズダコは寒い海に生息し、最大で2.5m~3mにもなるタコです。
さすがにサンシャイン水族館のミズダコは、ここまでは大きくないのですが、それでもやはり大型です。
面白いのは、水槽にふわふわ雪のように舞う物体。
実は脱皮した吸盤の皮なのだそうです!?
吸着力を維持するために脱皮するなんて、学習図鑑にも書いてありませんでした・・・。吸盤の形をした皮を是非探してみてください!
イベント・体験
通年開催されている『いきものディスカバリー』の他にも、期間限定のイベントなどが開催されています。
例えば、今回の訪問した時には、
- ゾクゾク深海生物
- 探検ガイドツアー(有料)
- サンシャインラグーンプレミアムエサやり体験(有料)
などが開催されていました。
詳細は、サンシャイン水族館の公式HPで確認してみてください。
もっと楽しくなるアイテム!
【LINNÉ LENS(リンネレンズ)】
スマホなどにアプリを入れて生き物にかざすだけで、名前がわかる画期的な生き物図鑑です。アプリを入れればすぐその場で使えます。
ただし、無料版は一日10種までという利用制限があります。
無料版の方は、ここぞという時に使ってみてください!
私は無料版なので、自宅で気になる生き物の名前を調べるのに使ってみました。息子もかなり喜びました。これ、おもしろいです!!
実物だけでなく写真でもいけるみたいです。ただし、その場合には携帯が2台必要・・・。できれば現地で使ってみてくださいね。
【お土産など】
お土産ショップアクアポケットにも、素敵なお土産がいっぱいです!
窓の外には、アシカたちがいる屋外エリアが見えますよ!
【タリーズコーヒー サンシャイン水族館店】
サンシャイン水族館内にあるタリーズコーヒーでは、期間限定でここでしか味わえないメニューを楽しむことができます。
詳細はサンシャイン水族館公式HPを確認してみてくださいね。
参考文献
- 小学館の図鑑NEO 魚(小学館)
- 小学館の図鑑NEO 深海生物(小学館)
- 小学館の図鑑NEO 水の生物(小学館)
- 小学館の図鑑んNEO 動物(小学館)