【子ども読書】本を読みたくなる環境づくり

机で本を読む子ども ◆学習(小学~)

「子どもに読書好きになってもらいたい」と願う親は、とても多いのではないでしょうか。私もそんな親の一人です。
 
子どもが読書好きになるきっかけは色々ありますが、本を読みたくなる環境を整えることもその一つだと思います。

この記事では、我が家での読書環境づくりについてお伝えしていきます。
 

本棚について

普段生活している場所に本棚を

小学校低学年の本棚

 
我が家では、一番滞在時間が長い部屋に子どもの本棚を置いています。すぐ目につくすぐ手に届く場所に設置することで、おもちゃに飽きたら本を読むというように、読書が選択肢の一つに入ってくるからです。

うちの子どもは、遊ぶのもテレビを見るのもリビングなので、我が家の本棚置き場はリビングです。おもちゃ置き場のすぐそばに、敢えて本棚を置いています。今のところ特に不都合はありません。

自然に本を手に取るという習慣が、身についてきたと思います。
 

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本のセレクトとレイアウト

メインの本棚には図鑑と、今お気に入りの本を入れてあり、飽きてきたなと感じたら入れ替えをします。飽きた本は二階にある本棚に移動しますが、読みたくなったらメインの本棚に戻すこともあります。

また、読みかけの本これから読もうとしている本は手前に立てかけて、よく見えるように置いてあります。我が子の場合、よく目に付いた方が読もうという気持ちになります。

本棚に入れる本は、必ずしも一人で読めるものだけではなく、読み聞かせで私が読んであげる本も入れるようにしています。子どもが手に取る本を見ていると、一度読み聞かせをした本が多いからです。
 

小学校低学年の子どもが選んだ好きな本
子どもが本棚から選んだお気に入りの本

 
本を選択する際に特に注意しているのは、親の読ませたい本ばかりを入れないことです。あくまでも子どもの好みを優先しています。

私は、本棚は学習というより娯楽に近い位置づけだと考えています。ですから、物語だけではなく、図鑑、学習漫画など色々なジャンルを入れるようにしています。なぞなぞ本を入れる時もあります。

親の許容範囲内で、子どもが最大限楽しめるよう、多くのジャンルの本を入れてみてください。
 

たまには購入して本を所有する喜びを

購入しても一度きりしか読まない本も中にはありますが、図書館で借りるだけだと我が子からクレームがくる場合があります。本を買ってもらうことも楽しみの一つのようです。

実際、せがまれて買った本はよく手に取って、繰り返し眺めています。読んでいるかは定かではありませんが、まずは読むことより本棚に誘導し本を眺めることから始まるのではないかと考えています。今のところ、学習漫画の気に入った箇所を読む程度にとどまっていますが、きっと少しずつ読書の楽しさに気付いてくれると思います。

また我が家では、中古本もよく購入しています。なるべくお金のことは気にせずに、多くの本を手元に置いてあげたいです。
 

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読む場所を整える 居心地のよい居場所をつくる

居心地:ラグやプレイマットを敷く

子どもの部屋

 
我が家では、床がフローリングなのでそのまま座ると居心地が悪いのです。かと言って、ダイニングテーブルに来て読書をするかというと、そうはなりません。本棚の前の床で読むことが多いのです。

ですから、本棚の前はできるだけ居心地がよくなるように工夫しています。我が家では低反発ウレタンの入ったのラグを敷いていますが、本棚の前だけ子どもが好きそうな可愛いラグやマットを敷いてあげても喜ぶと思います。
 

姿勢:机やいすなどを用意する

本棚の前の座椅子と読書テーブル

ダイニングテーブルや勉強机を利用するお子様、ソファーに座るお子様は特に必要ないと思いますが、我が家は床生活で、本棚の前でしか本を読んでくれません。

ずっと下を向いたままの不自然な姿勢で座り込んだり、床に寝転んでしまったりと、姿勢が悪くなりがちでした。そこで、子ども専用の座椅子と折りたたみ式で角度も変えられる読書用のテーブルを用意しました。テーブルは軽いので子どもでも簡単に移動できます。

今後の成長のためにも、より良い姿勢で読書ができる環境作りを、これからも探していきたいです。
 

視力:照明の工夫

読書ランプ

 
子ども自身はあまり気にしてないのですが、照明の種類や位置で文字の読みやすさが全く違います。我が家では、本棚のあるリビングの照明の色を電球色から昼白色に変えました。

手元照明があるお宅は良いのですが、天井に備え付けられた照明の場合、座っている位置で明るさが違ってきます。背後から光が入れば手元が影になって読みにくいですし、照明から離れれば離れる程、暗くなります。

そこで我が家では、夜になると照明の直下付近に移動します。座椅子や読書テーブルなので移動は簡単です。

読書をする集中力だけでなく、視力にも影響を及ぼす可能性がありますので、照明の種類や設置位置にも気を配るとよいと思います。
 

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親もすぐそばで読書する

子どものそばで本を読む母親

 
私は、子どものすぐそばで読書をするようにしています。それは特に意図的にというわけではなく、読みたいだけなのですが、結果としてこんな出来事がありました。

ある時、私が自分で勉強するために、「びまる子ちゃんの満点ゲットシリーズ」という学習漫画を買いました。この中の「文法教室」という本をそばで読んでいると、子どもがとても興味を持ちました。今では少しづつ買い足してシリーズ本が増えています。

ちびまる子ちゃんの世界観がツボにはまったらしいのです。ちょうど今、同シリーズの「ことわざ教室」を一緒に読んでいます。

また、親子で購読している「読売KODOMO新聞」もよく読みます。週に一度の刊行なので親も非常にゆったり読めます。今週の一面はこんな感じです。
 

読売KODOMO新聞一面

 
これをこのまま机に置いておくと、流されてしまい開いてくれない時があります。そこで、とりあえず子どもが一番好きそうな紙面を探してみます。生き物好きの我が子には今週はコレを。
 

読売子ども新聞ダイオウイカの記事

 
朝こういう状態で置いておくと、横目でちらちらと見ていることが多いです。
それで学校から帰宅した後に、そばで私が読んでみると、やはり気になって「何?何?」とやって来ます。
そのタイミングで「見出しだけでも読んでごらん」とすすめて、細かくて我が子にはまだ上手く読めない記事の部分は私が読んであげます。
 

散らかしてもある程度許容してあげる

色々なお考えがあるとは思いますが、我が家では夜お風呂に入る前に片付けをすれば、読みかけの本を毎回本棚に戻さずに出しておいてよいことにしています。ですので、引っ張り出して10冊くらい出ていることもよくあります。

本が開きっぱなしはNG、歩くのに邪魔になる場所はNG、なるべく一か所にまとめるなど最低限のルールだけ作っています。

本が散乱しているということは、我が子の場合は本に夢中になっている時なのです。ですから、なるべく邪魔しないようにしたいという考えで、このようにしています。あまり話しかけることもしません。本の世界に没頭する時間をそっと見守ってあげたいです。
 

地道に

我が子の場合、拾い読みが多く、文字を読むのはとても苦手です。そういう読みが苦手な子どもを読書へ導く道のりは、とても長く根気のいる地道なものです。

それでも本を読んでもらいたいのは、単に学力の問題ではなく、やはり本は心も豊かにしてくれると思っているからです。夢中になれる世界を発見する日が来ることを願っています。

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