この記事では、新しいことを覚えるのに他人の何倍も時間がかかる息子が「分数」の概念を理解できるように、我が家で実践した学習方法をご紹介しています。
算数が苦手な小学生の息子は、分数の意味を理解するのにとても苦労しました。
そんな息子と一緒に、「どうしたら楽しく分数を学べるのか?」という点について親子で考えてみました。
算数を嫌いになるのではなく、少しでも楽しく学びたい方はぜひ参考になさってください。
真分数~意味から考えよう!
この記事では、小学生の息子が考えた分数のキャラクターを使って解説をしていきます。
まず、分母担当の『きるぞう』というゾウです。
次は、分子担当の『くつぶん』というハチです。
では、例題を見てみましょう!
分母は、1を何等分するのかを意味しています。
だから、分母が3ということは、1を3等分するという意味になります。
分子は、分母で等分に分けたものを「いくつ分」なのか数えています。
『きるぞう』は、1を3等分に分けましたよね?
だから、分子が1ということは3等分に切ったものを1つ分という意味になりますよ。
これを図にまとめると次のようになります。
分数の意味は確認できましたか?
これがわかったら次の問題にチャレンジしてみましょう!
分子だけ
1→2 に変わりましたね。
分母は3で変わっていませんので、『きるぞう』は1を3等分します。
分子は2なので、切ったものを2つ分という意味になります。
これを図にまとめると次のようになります。
ここまでわかったら、GOOD!
仮分数と帯分数~基本がわかれば大丈夫!
基本の考え方は、真分数(分子<分母となる分数)と同じです。
だから、もしわからくなったら前章に戻って、分数(真分数)の意味を確認してみてくださいね。
例題で確認してみましょう!
今回は、分子>分母 となりましたね。
このような分数を、仮分数といいます。
でも、考え方は同じなので安心してください。
分母は、1を何等分するのかを意味していますね。
だから、分母が3ということは、1を3等分するという意味です。
次は分子です。
『きるぞう』は、1を3等分に分けましたよね?
だから、分子が4ということは3等分に切ったものを4つ分という意味になりますよ。
図にまとめてみましょう。
例えば、1を1本のカステラと考えてみてください。
1本のカステラを3等分に分けました。
それを3つ合わせたら、元の1本のカステラに戻りますよね?
これをふまえて、改めて4/3を見てみましょう。
このように、4/3は整数と分数で表すこともできるのです。
このような表し方を帯分数といいます。
こんなことも確認してみましょう!
- 3等分したものを3つ分で1になるので、4等分したものを4つ分でも1になりますよ。
10等分したものを10こ分でも1です!
- 3等分したもの3つ分で1になるので、3等分したものを6つ分で2になります。
苦手を克服する学習法~楽しむ工夫を!
新しいことを覚える時に、いつも時間がかかってしまう小学生の息子がいます。我が子を見てきて感じた「苦手を克服する学習法」をまとめてみます。
①何につまずいているのか考える
我が家の場合、子供と一緒に問題を解いてみたり、わからないところを解説している時に、
「あれ?こんな事がわからないなんて・・・」
という驚きと共に子供の苦手分野を発見することが多いです。
「ここは理解できて当然!」
という親の思い込みは、我が子には通用しません。
「こんな事もわからないの?」
という焦りの気持ちをぐっと堪えて、子供のつまずきを注意深く観察してみてください。
子供はきっと、本当に困っているはずです。
②どうすれば理解できるのか考える
教科書通りに教えてわかるならば、きっと苦労しないでしょう。我が子は、何がわからないのかもわからなくて目に涙をためていることも多いです。
そんな時、例えば、我が家ではこんなことを実践しています。
◆理解できる量に説明を細かく分ける。
◆理解度を確認しながら順を追って少しずつ説明する。
◆子供が楽しいと思うツボを探し、学習に取り込む。
(例えば空想好きの息子の場合、算数のキャラクターを登場させると喜びます。)
算数に苦手意識のあるお子様は、「すらら」という通信教材もお薦めです。
理由は、無学年式で学年をさかのぼって学習することもでき、ひとつひとつ理解度を確認しなが自分のペースで進む教材だからです。
無料体験もとても簡単にできるので、是非お試しください。
(我が家でも実際に試してみて、発達障害や帰国子女にも対応しているので苦手克服には適していると感じました。)
無料体験できるコンテンツは限られていますが、全学年分の無料体験が可能です。過去に苦手だった分野を試してみるとよいと思いますよ。
③演習はほどほどにしておく
「せっかく理解できたから、今度は定着させないと!」
親ならきっと、そう考えるのではないでしょうか。
でも、欲を出して応用問題などをやらせると、我が子は途端にやる気を失います。
「演習をやるなら最も簡単なドリルをほんの少し」だけにする。そして少しずつコツコツと。
これが今のところの我が家のベストな学習法です。
新しいことを習得することがとても苦手な息子でも、工夫をすることで少しずつ理解できるようになっています。皆様も焦らずに子供のペースに合わせながら取り組んでみてください。