【懇談会】~発達がゆっくりな子どもを持つ母が感じた小学校での出来事

【懇談会】~発達がゆっくりな子どもを持つ母が感じた小学校での出来事 大人の心

 
小学校2年生の息子の懇談会に出席しました。
個性が大事と言われる一方で、小学校ではやはり『良い子』であることが求められるのだと改めて感じました。

きれいに字を書きましょう。自分の意見をしっかり言える子になりましょう。本(しかも良本)をたくさん読みましょう・・・・・・。

全部正しいと思います。将来のためになると思います。
でも、当たり前のことができるまでに、人より何倍も時間がかかる子供(もしくはその親)にとっては、一定の基準を設けて子供が評価されるのは少し辛いなと感じました。

我が子は療育経験があります。今は小学校の普通学級に通っていますが、世の中では「グレーゾーン」と呼ばれてしまう子なのです。

ところが担任の先生は、「療育」という言葉自体を知りませんでした。決して先生が悪いわけではありませんが、知ろうとしない限り、今後も開かれない扉なのだろうと思います。

子どもの発達に悩む親はどうしたらよいのでしょう。
そんな気持ちになった時、親はどうのように前向きな気持ちで進めばよいのか考えてみました。
 

知ってほしい~書くということ

親の自己紹介の時間に、子どものアピールポイントを話すように言われました。「うちの子は~が好きです。」「うちの子は、~を習っています。」皆さん、そんな感じで発表するわけです。

そして先生は、「~くんは本当に字がきれいだ!これからも頑張ってください!」と、字のことを特に褒め、親御さん達と楽しそうな会話が弾んでいました。

どうやら字がきれいだと加点がもらえて、それをモチベーションに頑張っている子がいるようなのです。できることなら我が子もそういう子になってほしかったなと思いました。現実はそうはなりませんでした。
 

【懇談会で感じた事】~発達がゆっくりな子どもの読み書きの大変さ

 
でも、評価の対象ではなくても、頑張っている子がいることを知ってほしいなと思いました。

字を書くのが苦手な子がいること、鉛筆を長時間握っているだけで疲れてしまう不器用な子がいること、お手本と自分の手元を交互に見るのが難しい子がいること、文字の形状を把握するのが難しい子がいることを・・・・・・。

お手本の字に近い美しい字を評価するのと同じくらい、苦手と向き合ってゆっくりゆっくり進んでいる子の字の変化にも気づいてあげてほしいなと感じました。
 

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知ってほしい~読むということ

今年のクラスでは、本を読むということをとても大切にしているそうです。教室にも学級文庫の他に図書館で借りてきた本などを自由に読むことができるスペースが確保されていました。

朝の読書の時間もあります。課題が早く終われば、好きな本を読んでよいそうです。

我が家でも、本を読むことをとても大切にしています。

ところがどうしたものか、我が子は文字を読むのがとても苦手なのです。本は大好きなのですが、文字を読むこと(特に音読)がとても苦手で、読むのに非常に時間がかかってしまいます。

本を読みたくても読めない子に、何冊読んだか読書カードに印を押させたり、勉強にならないくだらない本は持ってきてはいけないと言ってしまうと、ますます本を読むハードルが上がってしまうと私は感じています。
 

【懇談会で感じた事】~発達がゆっくりな子どもの読み書きの大変さ

 
我が子のクラスでは、漫画はもとから禁止でしたが、読み物ではなく勉強にならない本(例えば生き物同士の弱肉強食のバトルの本)なども禁止されてしまったそうです。

小学校2年生になる我が子は、まだ本を最初のページから最後のページまで読破したことがありません。一冊もありません。それでも、文字が大きくて読破しやすい本より、クラスで流行っている文字の小さな本を読みたがるのです。
ですから、「一章(2、3ページ)読めた!」とか、「今日は三章も読んだんだ!」とか、「この前一章読んだけど、面白かったからまた読んだんだ!」という小さなステップを親子で楽しんでいました。

ところが、その本も禁止に・・・・・・。

確かに勉強にならない本かもしれません。私も、読み継がれてきた名作を読んでほしいという気持ちも勿論あります。だから先生の気持ちは、よくわかります。でも・・・・・・。

まずは、”本を読むことは楽しい”と感じてほしいなと思いました。読むだけで一苦労の子もいることを知ってもらいたいなと思いました。
 

知ってほしい~心の発達・言葉の発達のこと

今年のクラスは、結構いろんなことができそうなクラスだから、少しずつ難しいことに挑戦させてみたいと先生がおっしゃっていました。

『自分はこう思うと意見を言う』とか、『先生に意見してみる』とか、もっと突っ込んで『相手がどんな気持ちがを考えて意見してみる』とかそういったことです。

2021年、ついに『大学入学共通テスト』が始まりました。今までよりも『思考力・判断力・表現力』が問われる時代になっていることは確かな事実です。

私は、発達がゆっくりな子どもを育てる中で、言葉の発達と心の発達は密接に繋がっていると感じてきました。そして発達の速度は子どもによって全然違うことも、これまでに幾度となく感じてきました。

きっと先生の中には、心は誰の中にもあるから、あとはそれを外に出す(表現する)だけだと考えている方がたくさんいると思います。
 

【懇談会で感じた事】~発達がゆっくりな子どもの心と言葉


しかし、言葉の発達が緩やかな子供にとって、まず自分の気持ちを頭の中で整理すること自体が難しいことを知ってほしいと思いました。相手に表現するのは、まだその先の先のステップなのです。日記や作文が、泣く程苦痛な子もいるのです。

自分がどう感じているかわからないなんて、私もにわかには信じられませんでしたが、息子はどうやらそういうレベルからのスタートなのです。

自分がどう感じているか。

相手はどう感じているか。

書く・話すなどで意見を発信する。

なかなか長い道のりである、心の発達・言葉の発達の個人差について、もっと知ってほしいと思いました。
 

知ってほしい~集団行動のこと

クラスの中で1人1人に係を与え、みんな頑張っているそうです。
「特に~係は頑張っています!」とか、「リーダー的な存在の子が、本当に立派です!」!という話が印象的でした。

社会の中で生きていく以上、集団で行動する、規律を守る、統率するというようなことは、とても大切ですし、これからもそれは変わらないと思います。

学校は、そういうことを教えてくれる場でもあるので、先生のやり方は素晴らしいと思いました。きちんと整列して体操をすること、皆が指示にきちっと従うことにとても感心されていました。
 

【懇談会で感じた事】~発達がゆっくりな子どもの集団行動

 
一方で、必ず集団からはみ出してしまう子どもがいることも、いつの時代も変わらない現実ではないかと私は思っています。その子どもが他人に迷惑をかけないという範疇で、学校でも家庭でもうまく自分の特性と付き合っていく術が必要だと思います。

その方法を教えてくれる場所は、あまりないと思います。正解もないのが子育ての楽しさでもあり難しさでもありますよね。

右を向けと言えば左を向く、やれと言えばやらない、やるなと言われれればやる・・・・・・。そんなはみ出し者の我が子を持つ私も、うまく付き合う方法を探っているところです。型にはまらない子供を型にはめることには限界もあります。

上手く集団に馴染めない(学校でなかなか評価されない)子どもにも、必ず頑張りや成長がありますよね。その小さな小さな変化をもっともっと知って、通信簿以外のところで評価してあげてほしいなと思いました。
 

知ってほしい~誰でも輝く個性があること

懇談会から帰宅した私に、息子が言いました。「僕は、何を褒められたの?」、「先生、何かいいこと言っていた?」と。

幼稚園時代の家庭訪問でも同じ質問をされたことを思い出しました。実際には、「著しく発達の基準を満たしていないから発達相談に行ってみては?」と勧められ落ち込んでいたのに、いっぱい褒められたと嘘をつくしかなかった日のことを思い出したのです。

今回も、特に褒められませんでした。体が大きいことくらいかな。

先生がとても疲れている時に、道端で我が子を含む元気な男子の集団に遭遇して、「疲れているのに、お前たちか。」と思ったそうです(笑)。
「今日、先生に会ったんだ!」と喜んでいた我が子には言えませんでした。
 

【懇談会で感じた事】~発達がゆっくりな子どもにも輝く個性がある

 
学校で褒められ、高い評価点をもらうような子ではないのです。
でも、親なら知っていますよね。我が子にしかない良いところがあることを。懇談会で母としてアピールしたかったのですが、緊張の中では全くアピールができませんでした。

発掘されにくい化石のように、埋もれて見えない個性という価値があることを知ってもらいたかったなと思いました。
 

知ってもらえなくても~具体的に!親が子どもにできること

最後に、私なりの我が子との向き合い方を、できるだけ具体的にご紹介したいと思います。
 

【読み書きのこと】

★書き取り
書くことが苦手な我が子に対しては、なるべく書き取りなどの指導を減らすようにしています。必ず言うのは、自分なりに丁寧に書くということです。

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★読書
読みが苦手な我が子には、本をたくさん読むことを強要しません。良本だけではなく、親が許容できる範囲で子どもが好きな本を集め、リビングなどなるべく身近な場所に置いています。

1ページだけでもOK。読み終わる前に別の本を読んでもOK。夜片付ければ本が散乱していてもOKとしています。
 

★音読
音読も宿題以外は負担を小さくする工夫をしています。
 

【小学生低学年向けの音読】苦手な子供でも楽しめるコツ~無料プリント付
我が子は音読がとても苦手です。読み方がたどたどしく頻繁につっかえたり、上手く読めないのです。このような事は、特に小学生低学年の子供には多いかもしれません。 我が子を観察していて見えてきた課題は、 ①文章を見て、頭で言葉に変換する②言葉にした...

  
★読み聞かせ(できない方はこんな方法も!)
子どもが幼児の頃から、夜寝る前に読み聞かせを続けています。自分で読めないなら、耳から音を入れるのはとても有効だと思います。読み聞かせをしていると、結構難しい言葉も覚えますよ!

読み聞かせをする時間のない親御さんには、動画サイトなどで公開されている朗読もお薦めです。宮沢賢治などの名文も多いので、是非活用してみてください!
 
 
★読み書きに関するおすすめトレーニング
療育経験があるので、これまで個人でも色々なトレーニングをしてきました。中でも「コグトレ」というトレーニングが、おすすめです。興味のある方は、関連記事も読んでみてください。
 

社会面・学習面につまずきのある子供~大人におすすめ『コグトレ』
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【言葉と心の発達】

小学校2年生くらいになると、自分のことを言葉で表現する機会がぐっと増えてきますよね。息子のクラスでも週末は必ず日記の宿題が出ています。

はじめは5W1H(いつ、どこで・・・)の指導をしていましたが、今はあまりしていません。いかにして言葉や気持ちを引き出すか?という工夫を続けています。

ですから、書ける日もあれば全く書けない日もあります。学校では恐らく注意されると思いますが、家ではなるべく責めないように注意をしています。ゆっくり書きたくなる時期を待つということなのかなと思います。

日記に関しての詳しい様子は、関連記事を参考にしてください。
 

【作文ドリル】作文が苦手な我が子に本当に役立った本~苦手な理由の考察も
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【たまには脱力したい親御さんにおすすめの本】

私が悩んだ時は、この本に立ち返っています。少し肩の力を抜きたい方にお薦めです。

 

親だからできることが、きっとあると私は信じています。

子どもは、いつか必ず手の届かないところへ巣立ってしまいます。たくさん悩みをくれる我が子は、もしかしたら親孝行なのかもしれません。同じ子を持つ親として、我が子だけの輝く個性を共に探していきましょう。

 

【ギャングエイジ】学童期の子供と向き合うために~発達がゆっくりな我が子
小学3年生の子供の懇談会で、中学年は『ギャングエイジ』と呼ばれていることを知りました。 ただでさえ、発達がゆっくりで手のかかる我が子。『ギャングエイジ』と言われると何だか不安になってしまいますが、先生から対処法なども教わりました。 『ギャン...

 

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