玉ねぎなどを使った草木染めの原理を利用して、卵の殻に模様をつける科学実験の方法をお伝えします。しかも、とても簡単です!
科学実験と言っても薬品を使うわけではなく、玉ねぎなど野菜の皮に含まれる色素と卵の殻に含まれる炭酸カルシウムという成分が反応して殻に色が定着します。もちろん、殻をむけばゆで卵として食べることができます!
お好みの模様をつけて、遊びながら楽しく科学実験をしてみてください!
実験材料・準備するもの
【材料・準備するもの】
- 殻付き卵
- 野菜の皮(玉ねぎやなす等)
※分量などの詳細は実験方法を参照 - 鍋・お玉
※卵が割れないようにお玉で出し入れすると便利 - マスキングテープ
- 油性マジック
- ハサミ
実験方法
◆玉ねぎ染め実験の場合
今回は、玉ねぎ3個分の皮を使用しました。
※この分量で、十分染まりました。
手順1
生卵の殻にお好みの形に切ったマスキングテープを貼ります。
マスキングテープは、油性ペンで下書きをした後、ハサミでハート形に切り取りました。
※ゆで卵(殻付き)を使っても構いません。
なるべくシワができないように、しっかりと貼り付けてください。
また、冷蔵庫から出してすぐの卵だと、表面に水分が付いていてマスキングテープがくっつきにくいです。卵の表面に水分が付いていない状態で作業しましょう。
手順2
玉ねぎの皮をむいて皮だけを小さめの鍋に入れ、卵が十分に浸る高さまで水を入れましょう。
私は16~18cmの片手鍋を使いましたが、可能な限り小さい径の方が少ない水分で水深を高くできますよ。
手順3
火にかけ、30分程コトコトと玉ねぎの皮にある色素を煮出してください。色素が出てくると濃い目の褐色の液体になります。
手順4
玉ねぎの皮から十分に色素(褐色)が出てきたら、この中にマスキングテープを貼った卵を入れて、15分程度茹でます。卵が割れないようにそっと入れてください。
卵がしっかり液に浸かるように、水分を調節しましょう。
手順5
卵を取り出して冷ました後、マスキングテープをそっとはがせば完成です!
卵の殻は褐色に、マスキングテープが貼ってあった場所は黄色く染まりました。
玉ねぎの皮から煮出した液は、布もきれいに染めることができます。
草木染めに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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◆なす染め実験の場合
ナスの皮とへたを3本分使いました。
※実の部分は使いませんので、料理に使ってください。
玉ねぎ染めに比べると、色はあまり出ませんでした。もっと濃い色を出したい時は、ナスの量・浸す時間などを多くしてみてください。
手順1
生卵の殻にお好みの形に切ったマスキングテープを貼ります。
マスキングテープは、ハサミで丸形に切り取りました。
※ゆで卵(殻付き)を使っても構いません。
なるべくシワができないように、しっかりと貼り付けてください。
手順2
なすの皮をむいて、皮だけを小さめの鍋に入れ、卵が十分に浸る高さまで水を入れましょう。
私は16~18cmの片手鍋を使いましたが、可能な限り小さい径の方が少ない水分で水深を高くできますよ。
手順3
火にかけ、1時間以上コトコトと煮出してみました。
手順4
煮汁の中にマスキングテープを貼った卵を入れて、15分程度茹でます。卵が割れないようにそっと入れてください。
卵の殻があまり着色していない場合には、火を止めてさらにしばらく浸しておきましょう。
※今回はゆで時間も含め、トータル1時間浸しました。
手順5
卵を取り出して冷ました後、マスキングテープをそっとはがせば完成です!
少し紫がかった褐色に染まりました。
とても簡単で楽しい科学実験なので、是非お子様と楽しんでみてください!
\ ピンクに染まる草木染めもあります! /