『寒天遊び』~キッチンで!作って・学んで・遊んで・食べて~日本を感じよう!

『寒天遊び』~キッチンで!作って・学んで・遊んで・食べて~日本を感じよう! 生活の知恵(暮らし・健康)

 
小学3年生の息子の国語教科書に、夏を感じるものとして『ところてん』が掲載されていました。

息子の反応は、
「ところてん?何それ?」
「棒寒天?何それ?」

最近の子供達はあまり食べない食べ物なのかもしれません。
 

出典:光村図書 国語 三上わかば

 

そこで、小学校がお休みで一日中暇な日に、粉寒天ではなく天然製法の棒寒天を使って寒天ところてんを作ったり、寒天で実験をしたりしながら遊んでみました。

祖母がよく作ってくれたジュースで作る寒天おやつや、親戚のおばさんの家で初めて見たところてん突きを思い出しながら、少しずつ日本ならでは食文化や風習を子供に伝えていきたいと思っています。

意外と知らない寒天の豆知識も掲載しました。
知れば知るほど寒天が貴重な存在に思えてくるかもしれません。良かったら参考になさってください。
 

【豆知識】意外と知らない寒天のこと

『寒天』って何でこんな漢字を使うの?
『寒天』はどうやって作るの?
『寒天』ってあまり食べないけど、お菓子以外でも使われているの?
『寒天』と『ところてん』ってどう違うの?
 

寒天について知っているようで意外と知らないことが多いと気づきました。

 
せっかくなので、子供と一緒に色々調べてみました。

 

とっても手間暇かかってます!~『寒天』と『ところてん』の違い

寒天は大きく分けて、昔ながらの天然製法で作られた棒寒天や糸寒天などと、工場で作られた粉寒天などに分かれます。

今回は、『棒寒天の製法』『ところてん』について説明します。

 

【棒寒天の製法】

①原料のテングサなどの海藻を煮込み、凝固成分を抽出します。
 

テングサ(出典:photoAC)

 
糊状になった煮汁を冷やし固め、それを棒状に切ったゼリー状の物体を『ところてん』と呼びます。

※突き立てのところてんを食べてみたい方は、ネット通販などで検索してみてください。
突き棒付きところてん(楽天)>>
 

②ところてんを天日干しします。

天日干し中の棒寒天(出典:photoAC)

 
昼夜の温度差を利用して、凍結解凍を繰り返しながらじっくり乾燥させたものが、スーパーなどでも見かける『棒寒天』なのです。
 

寒天から作ったものがところてんだと思っていましたが、実は『ところてん』から作られたのが寒天だったんですね。
 

想像以上に手間がかかっていて驚きました。

 

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棒寒天の産地は、海のない○○県!

近所のスーパーの製菓材料コーナーには粉寒天しか売っていませんでしたが、乾物コーナーには棒寒天が販売されていました。

「棒寒天の製造元はどこなのかな?」と何気なくパッケージの裏を確認したところ、実は海のない長野県!?
 

 

調べてみると、長野県は棒寒天の産地でした。

一見すると海藻とは縁の無さそうな県ですが、凍結と解凍を繰り返すという棒寒天の製法を知っていると納得ですね。
 

国産テングサの未来~寒天は実は身近な存在!

テングサなどの海藻類は、養殖ではなく天然ものなのだそうです。
主な産地は静岡県・愛媛県・大分県などです。

しかし、数年前の日経新聞の記事によると、海水の温度上昇や後継者不足から収穫量は年々減っているのだそうです。
 

息子
息子

別に寒天がなくても、僕は困らないよ。

 
そんなつれないことを言う息子ですが、調べてみると、寒天は私達の身近にあるとても大切な存在だったのだと気付きました。

農林水産省のHPによると寒天の用途は菓子材料やダイエット食品以外にもたくさんあるそうです。例えば

  • 介護食のとろみ剤
  • 化粧品や芳香剤
  • カプセル薬の材料やオブラート
  • 細菌を培養する培地

など。
 

国産テングサが、これから先もずっと収穫され続けてほしいですね。

 

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作り方~料理例も!

今回は、天然製法の『棒寒天』を使って寒天を作ります。

また、その寒天を使って寒天ところてんも作りました。
 

寒天ところてんは本来のところてんとは異なりますので、本物を味わいたい方はネットなどで購入してみてください。突き棒も付いている商品だと子供と一緒に楽しめます。

突き棒付きところてん(楽天)>>

 

標準的な水の量

棒寒天1本(7.5g)あたり600ccの水の量が標準です。

この分量で作ると、しっかりとした固さの寒天ができます。
 
 

やわらかめに作りたい時の水の量

棒寒天1本(7.5g)あたり800ccの水の量で作ると、やわらかめの寒天ができますよ。

大きく切り分けた時に、注意して持ち上げないと崩れるくらいの固さでした。
 

やわらかいと味が絡みやすい気がします。子供もやわらかい方が好みでした。
寒天の香りも少し薄まります。

 

作り方

1.寒天を溶かす

 

①水に浸して軽く押し洗いする。

②水気を絞り、適当な大きさにちぎって鍋に入れる。

③分量の水を入れ火にかける。

④寒天が溶けて見えなくなったら、ざるでこす。
 

2.着色して型に流す。

 
着色する場合は、このタイミングで。
今回は食紅を使ってみました。

型はタッパーなどの保存容器を使用しました。
 

3.粗熱をとってから冷蔵庫へ。

 
水を張ったフライパンなどに容器ごと入れると、粗熱が早く取れます。

粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて冷やし固めましょう。
1時間もかからずに固まると思います。
 

4.型から外しお好みの形に切る。

型から外す時は、容器の縁を一周ぐるっと包丁で切ってから逆さにするとやりやすいと思います。それでも外れない時は、寒天を何等分かに切ってから外してみてください。
 

 

あとは、お好みの形にカットすればOKです。
 

 

寒天の中に、黒っぽいつぶつぶが残ることがあります。
これも天日干しを繰り返したという天然の証なので、あまり気になさらずに。

 

寒天ところてんを作ってみよう!

 
ところてん突きが家にあると結構楽しいですよ!

棒状にカットした寒天をところてん突きの中に入れて、ゆっくり押すと・・・
 

 

何度もやりたくなる不思議な楽しさです!

ところてん突きは100均にも売っているみたいです。
 
我が家で使用したものはこちら(Amazon)>>

  

『寒天で作ったところてん』は、正しくは『ところてん』ではありませんが、自分で押し出して作ることで十分雰囲気は出ると思いました。

 

突き出した寒天ところてんは、黒蜜をかけてデザートにしたり・・・
 

 

酢醤油やめんつゆをかければ、おかずの一品にもなりますよ!
 

きゅうりやハムと和えておかずとして

 

お酢が苦手なお子様はめんつゆをかけると食べやすいと思います。

 

めんつゆにほんの少しお酢とごま油を垂らすと中華風にもアレンジできますよ!

 

もちろん、突き出さずに角切りにして黒蜜などをかけても美味しいです。
 

 
味がない寒天ではちょっと物足りない方は、ドライフルーツを乗せると甘味が増しましますよ。
 

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ミニ実験コーナー~寒天で遊ぼう!

小さなお子様でも、寒天を使ってこんなに大胆に感覚遊びが出来ます!

クッキー型で型抜きしても楽しそうですね。
 

 

息子は切れ端をボウルに入れてつかんで遊んでいました。寒天すくいのような感じかな・・・。
 
 

寒天の切れ端を冷凍庫に入れてみて、変化を観察するとミニ実験にもなりますよ。
 

 

凍らせると、こんな風になっちゃいます。
 

  

これを見た息子の反応は・・・
 

  • 冷凍しないで乾燥したらどうなるの?
  • 外側だけ凍らせて中は凍ってない寒天を乾燥させたらどうなるの?
  • カラカラになった寒天をまた煮たら溶けるの?

 

色々比較してみた方が面白そうなので、疑問が生まれたら実際に実験してみてくださいね!
 

日々の暮らしの中で伝えていきたいこと

寒天は食材としてだけではなく、化学や生物の実験などにも使われます。私も学生時代実験で大変お世話になりました。寒天の用途は想像以上に幅広いです。

そして、寒天の原料となる海藻は海の大切な資源でもあります。
 

何気ない日々の暮らしの中で、日本の食文化や海の環境などについて、少しずつ子供と一緒に考えていきたいと思いました。