東京都にある上野動物園は、ジャイアントパンダが見られる数少ない動物園です。
その上、ジャイアントパンダの他にも「オカピ」と「コビトカバ」まで見ることができるので、三大珍獣が全て見られる貴重な動物園でもあります。
また、上野動物園は日本最古の歴史ある動物園なので、三大珍獣以外にも見どころがいっぱい!ここに来れば、他にも珍しい生き物をたくさん見ることができます。
この記事では、上野動物園に行ったら「是非見てほしい生き物たち」を、生き物好きの息子と共に選び独自の目線でご紹介しています。
小獣館~見慣れない小さくて可愛い子たち!
西園側にある小獣館では、小さい哺乳類にたくさん出会うことができます。
普段あまり目にしないようなちょっと珍しい生き物達もたくさんいて個人的にはとてもお薦めです。しかも可愛いです。あちこちで「かわいい~!」という声がもれていました。
今回は、たくさんいる生き物の中から、特に気になった生き物たちをご紹介します。
小獣館は結構広く、生き物の種類も少々マニアック。しかも地下の夜行性生物展示は暗いです。
ですから、未就学児くらいの小さなお子様は、同じ西園側にある子ども動物園すてっぷの方が好きかもしれません。
◆カワイイ生き物
たくさんいるカワイイ生き物の中から、3種類だけご紹介します。
地下には夜行性の生き物がいます。
暗い室内ですが赤い光がともっているので、生き物が活発に行動する姿も観察できますよ!
◆オモシロイ生き物
オモシロイ見た目の生き物から、2種類ご紹介します。
【ツチブタ】
- アリを食べます。でも、アリクイではありません。
- ウサギのように長い耳、細長い鼻の先端はブタに似ています。でもウサギでもブタでもありません。
- 穴を掘るために鋭い爪がついています。夜行性で昼は穴の中で寝ています。
- 他の動物園では、あまり出会えません。
【ハダカデバネズミ】
- ハダカ(毛が無い)で出っ歯。そのままの名前です。
- 地下にトンネルを掘って集団で生活します。土を掘る時に出っ歯が役に立ちます。
- 実は28年ほど生きるご長寿さんで、老化などの研究にも一躍買っています。
- 他の動物園では、あまり出会えません。
\飼育に関わる本を読むと、もっと動物園が好きになるかもしれません。/
マダガスカル島の珍獣~レアだから是非見て!
西園側の不忍池のほとりに、アイアイの森という場所があります。
その名の通り、童謡でも有名なアイアイに会うことができます♪
上野動物園は広いので、正門から見て西の奥に位置するアイアイの森までは行かない方もいるかもしれません。
でも、是非会いに行ってほしいです。
なぜならば、私が調べたところによるとアイアイが見られるのは恐らく上野動物園だけだからです。
顔や毛の感じ、独特の指の形が、童謡からイメージするアイアイの姿とは結構違うかもしれません。どんな姿なのかは会うまでお楽しみに!
ちなみに、アイアイの森にはフォッサというマダガスカル最大の肉食動物がいます。見た目もかわいいですよ!(フォッサは絶滅危惧種です。)
フォッサが見られるのも恐らく上野動物園だけなので、是非会いに行ってくださいね!
ビッグ口ばし&寝ぐせ?~抜群にユーモラスな鳥!
一度見たら忘れられない容姿と、まるで石像のようにずっと動かずに獲物を待ち伏せする狩りの方法が、抜群におもしろいハシビロコウも上野動物園の人気者です。
一見地味な色ですが、こんなことを知るとおもしろく見えてくるかもしれません。
- 靴くちばしと言われるほど大きな口ばしがあります。
- 口ばしが大きくてかわいいせいか、目が小さく見えます。しかも結構凛々しい感じ。
- 頭の上の毛が、何だか寝ぐせのように見える時があります。
- 自然界での獲物はハイギョやナマズなど。水面に上がってくるまでは何時間でもひたすら待ちます。しかも待っている間ほとんど動きません。こんなに待っても失敗する時もあります。
上野に集結した霊長類~群れの行動観察も!
上野動物園では、ニシゴリラを見ることができます。
昔は東京でも他の園でゴリラを見ることができましたが、動物園での繁殖を目指すためには自然界同様群れで生活することが望ましいので、ゴリラを特定の動物園に集めことになりました。
ですから、現在ゴリラを見られる動物園はそれ程多くありません。
その中でも、上野動物園のゴリラ・トラの住む森は、全国でも有数の飼育数で野生になるべく近い状態でゴリラを観察することができます。
絶滅危惧種であるゴリラを守っていく上でも、大変貴重な場所だと思います。
貴重な場所ゆえに、土日祝日は混雑気味です。
行列ができる程ではありませんでしたが、ガラスの前は人だかり。
譲り合いながら、順番を待ちましょう。
両生爬虫類館~上野動物園にこんなにいたんだ!
西園側にある両生爬虫類館には、熱帯にいる生き物から日本にいる生き物まで見ることができます。
グリーンイグアナ・リクガメ・スッポン・オオサンショウウオ・アナコンダの仲間など想像以上に多くの両生類や爬虫類がいました。その中から、印象に残った生き物達を何種類かご紹介します。
【イリエワニ】
- 世界最大のワニです!
【コバルトヤドクガエル】
- 鮮やかな色は猛毒を持っている警告です。
毒は大型動物も時には死んでしまうほど強力!
【グランディスヒルヤモリ】
- カラフルでかわいいため、ペットとしても人気です。顔もかわいいです。
【オーストラリアハイギョ】(絶滅危惧種)
- 肺で呼吸することができる魚です。だからハイギョと言います。
そのおかげでデボン紀から絶滅せずに生き残っています。生態を調べてみると面白いですよ。 - 胸びれとはらびれを手足のように動かすことができます。このひれが夏眠するハイギョにとって結構大切なのです。水槽の底にいるハイギョも観察してみてね!
ハイギョと両生類の共通点を調べてみると、両生爬虫類館にハイギョが展示されていることにも納得しました!
興味のある方は、調べてみてくださいね。
さらに、期間限定の特設展示があれば、新たな発見があるかもしれません。
今回は、天然記念物「岩国の白蛇」に出会うことができました。
野鳥とのコラボ~あんな鳥まで放し飼い!
上野動物園の西園には、不忍池(鵜の池)があります。
その名の通り野鳥の鵜がたくさんいますよ。まさに都会のオアシスです。
そして、上野動物園が放し飼いで飼育している鳥が現在3種類います。この日はモモイロペリカンだけ確認することができました。
双眼鏡などがないと見にくいので、持っている方は持参すると楽しめると思います。
モモイロペリカンの他に、二ホンコウノトリとオオワシも放し飼いされています。両方とも絶滅危惧種で、二ホンコウノトリは天然記念物でもあります。
尚、オオワシは東園の出口付近にあるワシやタカの展示場にもいます。不忍池で見ることができなかったらそちらもじっくり見てみてください。
とてもかっこいい姿ですよ!
最後に~ランチ・お土産・待ち時間のあれこれ
土日祝日ともなると、大変混雑する上野動物園。
今回も、パンダ観覧に1時間程待ちました。
そして、敷地も広いです!!
ですから、小学生くらいのお子様はともかく、小さいお子様は移動や待ち時間で疲れてしまうかもしれません。
そこで、あると便利だなと感じたものを少しだけまとめておきます。
【待ち時間対策】
- 日傘・帽子
- お菓子
- 携帯など動画の見られるものや本
- ベビーカー(小さいお子様)
【ランチ対策】
- 軽食をとるお店は昼前後は、やはり混雑します。おにぎりくらい持って行くと安心かもしれません。至る所にベンチがありキッチンワゴンも出ているので、何かしら食べることができると思いますよ。
【参考】我が家のランチとお土産
ランチは西園休憩所で、ハヤシライス・スパゲッティ・ポテト・パンダソフトなどを食べました。日曜日11時頃は、まだ少々席が空いていました。
お土産は、東園リトルトランク(ギフトショップ)で、手ぬぐい・パンダスタンプ・マスキングテープを買いました。
是非、色々な生き物を見てくださいね!