【本レビュー】ADHDタイプの子どもの接し方・育て方の参考になった本

【本レビュー】ADHDタイプの子どもの接し方・育て方の参考になった本Bookレビュー
スポンサーリンク

 
うちの子は小さい頃からADHDの傾向があります。本当に発達障害なのか診断はしていません。これまで、そのことで周囲に謝ったり、先生から呼び出されたり、療育に通ったり、ペアレントトレーニングに参加したり・・・・・・。何だかばたばた過ごしてきました。

だから、ADHDや発達障害の本はそれなりに読んできたつもりだったんです。でも半分は「参考になりました、ありがとう!」となるんですが、残り半分は「そうは言われても、そんなに理想通りの展開にはならないんだよな」とモヤモヤしてしまう・・・・・・。参考にはなっても気分はすっきりしないという感じかもしれません。

そんな折、主婦の友社『ズバ抜けた問題児の伸ばし方』という本を読みました。

こんな本です

本屋でこの本を見た時は、「またー、こんなタイトル付けて目を引こうとしてるなぁ」と少々イヤな気分になりました。とは言ってもやっぱり気になってしまうんですよね。悩んでいる時は、未来が広がる情報を探してしまう自分がいます。そんなこんなで我が家の本になりました。

ところが、不覚にも・・・・・・

オ モ シ ロ イ!!

最近読んだ本の中で、一番笑えて、そして気分がスカーッとしました。
皆さんにもご紹介しますね。
 

<PR>


「ズバ抜けた問題児」の伸ばし方

 

この本は、勉強のプロ・受験のプロとして子ども達を教えている松永暢史さんが書いた本です。松永さんは、自分の子供時代がADHDの特徴とピタリと当てはまったことから、50才を過ぎて初めてオレはADHD!?と気づいたそうです。ところが落ち込むのでもなく、本の中でこう語っています。

ふざけるんじゃない病気どころか、これは才能だ!

 

ADHDは才能だ!と叫んでいる

そして、こうも書かれています。
 

ADHD(加えてややアスペルガー傾向)と自己診断している著者が、自分のお仲間である「問題児」=「金の卵」をいかに育て、いかに教育していくべきなのかをまとめたものです。

 
ADHD(自己診断)である著者が、自身の育ってきた道のりを振り返りながら、あれこれと語っています。当事者としての経験と多くの悩める親子から教育相談を受けてきた経験から、だいぶ主観が入った言葉で語られています。それ故に、合う合わないは読み手次第かなと思います。

私にとっては、
「あるある~」、「わかるな~」、「なるほど!」と思うことがたくさんありました。

育て方が難しい子どもがいる方は、きっと

共感してほしい!
理解してほしい!
具体的な接し方を教えてほしい!
そして将来の希望がほしい!

と思っている気がします。私自身はそうだから。
この本は、ちょっと手のかかる子供(金の卵)を産んだ親の

親としての心構え

を教えてくれる本だと思います。
 

かつて発明王エジソンの母は、小学校を退学した息子の好奇心や個性を見守り続けました。著者にも見守られ育った過去があります。

好奇心旺盛な子供の才能

親にどのように育ててもらったのか。
どのような指導者に恵まれたのか。

温かく見守ってくれる人がいなければ、才能は輝かないのだと思います。
松永さん自身も、学生時代に自殺まで考えたそうですが、母を悲しませたくないという思いで踏みとどまったと言います。本から感じるめちゃくちゃエネルギッシュな松永さんからは想像もできませんが、ADHDなど発達障害の人が今の日本で生き辛いのは確かだと思います。

著者は言っています。
 

「ズバ抜けた問題児」たちの脳の特性を変えることはできません。ですが、「使いこなす」ことはできるようになります。

 
この言葉、希望が少しだけ見えてきませんか?
 

そして松永さんの本業、勉強についても具体的に指南してくれます。
国語・算数・理科・社会・英語と5教科まるまる!
中学受験・高校受験・大学受験・その先のAI時代に生き抜く力まで!!

どんなに苦手が多い子だって、勉強ができないよりはできた方が楽しいじゃないですか!
でも守るべきルールがあります。

コンプレックスを与えない 

 
では、どうすればよいのか?

待てばいいのです。時間とともに必ず追いつきます。「問題児」はエネルギッシュですから、その気になったときの追い上げ力はものすごいのです。

 
その気になりやすい特性を活かして、
大器晩成の 金 の 卵 を温めましょう!

待つのは結構難しいもの。でも、何が出てくるか楽しみに待ちたいと思います。
ただ待っているだけではなく、親がやるべきこともこの本は教えてくれます。
 

親として

金のたまご

 
問題を抱えた子供を育てていると、子供だけではなく親だってその気になれる機会は少ないです。たまには、「私は金の卵を育ててるんだ!」とその気になったっていいですよね!
待って待って、待ってる間、親だって、その気になりましょう!

これからの時代に必要な能力は、個性を活かしてどこにもない才能を発揮することだと思います。

理想的な道を目指すのではなく、
ズバ抜けることが大事であると、この本は教えてくれました。

あまり引用ばかりだといけないのですが、悩んでいる親御さんのために、最後に二つだけ松永さんの言葉を引用しますね。本当にその通りだと共感できたので。
 

親の仕事について

その子が持って生まれた個性を使いこなす方法を教えること

ゆっくりと成長を待ちながら、その子だけの魅力や個性、発想力や決断力を楽しんでいけば、こんなにおもしろい子育てはないはずです。

 
イライラした時、悩んだ時、きっと私を支えてくれる言葉になると思います。皆さんも良かったら読んでみてくださいね!
 

 

Bookレビュー
スポンサーリンク
子どもに笑顔を